ディーゼルエンジンには感激
いやあ、いいですねえ。フワフワしてませんが、滑るようにフラットな乗り心地です。段差があろうと、ブレーキを踏もうと、加速しようと。姿勢がほとんど変わらない。どこまでも気持ちいい。ああ、気持ちいい。
今度のサスは、前ダブルウィッシュボーン後マルチリンクですが、前に3つ、後ろに4つのスフィアが付いています。つまり、アシ1つずつに1個ついて、アクスルにも1個もしくは2個。それぞれソレノイドで独立させることができます。
以前のようにブレーキやステアリング系統と共通ではなく、完全にアシ専用。それを電子制御することで、さまざまな場面でシトロエンらしいウルトラフラット&しっかり柔らかな乗り心地を作り出すというわけ。
だから普通に走っている場合はもちろん、減速しながらコーナーに進入するようなときでも、つんのめることがない。なんでもアクセルやブレーキの状況に応じてスフィアを細かくコントロールしながらスカイフックな足さばきと、ロードホールディング重視の足さばきを自動的にスイッチするそうで、特に減速時のフィールなんかは独特。つんのめらないから停まる気がしなかったり・・・。でも最初だけです、違和感あるのは。
ガソリンV6は、まあ普通です。もともと、とりたてて回して楽しいエンジンじゃないし、パワーもトルクもごくごく普通。それよりも、復路で乗った2.7ディーゼルターボ。ありゃ、良かった。C6の乗り味にぴったり。最高出力は150kWですが、最大トルクは440Nmもある。しかも1900回転から。そりゃ、290Nm/3750rpmのガソリンエンジンじゃ相手にならんでしょう。ことC6に関していえば、ガソリンを選ぶ意味がほとんどありませんね。ディーゼルとの相性ばっちり、です。速いし、中にいる限り、音も振動もガソリンとほとんど変わらない。407クーペもそうでしたけどね。
とにかく乗りながらずっと、”ええな、ええな”と言ってましたもの、ボク。多分一緒に試乗したこもだサンは辟易したでしょうね。でも、こもだサン、昔CX乗ってらしたって。モダンだけどあの味があるって、気に入っておられましたよ、C6。
面白い装備としては、照射高を調整できるヘッドアップディスプレイや、レーンを乱すと尻に振動で伝えるレーン・デパーチャー・ウォーニング、リアのラウンジパッケージ(リクライニングと助手席スライド)、そしてアクティブ・ボンネット(歩行者保護。スプリング式)を挙げておきましょう。もちろん、リアシートの広さは十二分!
あ、そうそう、車高ですが、4段階あります。シャコタン、ノーマル、中高い、高い。シャコタンで置いておけば、存在感は100倍(笑)。
邦貨にして680から700万円。日本もほぼ同じぐらいだとすれば、おいそれと買えるクルマじゃありませんが、その価値は十分にあると思います。
専用ナビゲーションも検討中とか。ああ、益々欲しくなってきたなあ。外装黒で内装も黒。でも、ディーゼルはないだろうな。向こうでは7、8割がディーゼルになるってヨミらしいのに・・・。書きたいことはいっぱいあるのですが、それは日本仕様がやってくるとき(たぶん来秋)まで、とっておきましょう。
最後にひと言・・・ディーゼルが欲しいなぁ・・・しつこいって?!