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やっぱりややこしいデロリアン

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一年ぶりの更新って、よくない。最近、自動車王国で取り上げるようなネタをVAGUEという自動車ニュースサイトが取り扱ってくれるので、コチラの更新がおろそかになってしまった・・・。そんなVAGUEで取り上げたのが、まだ新車で購入できるデロリアン、という話だった。

自称、ジョン・デロリアンの息子を名乗る、イギリスのDMC21が“新生”DMCを訴えていて、ひと悶着ありそう、と締めくくったのだが・・・、別なところで別な話が進んでいる様子だ。

スティーブン・ウィン氏率いる新生DMCはDeLorean Motor Companyから、DeLorean Motors Reimagined LLC.と社名を変更していた。そして、CEOに2021年8月までカーマ・オートモーティブでグローバル・セールスのVP(Vice President: 副社長じゃなく副部長級) 、ジュースト・デ・ヴリーズ(きっと、こういう読み方・・・: Joost de Vries)氏が2021年12月に就任している。

DeLorean Reimaginedに社名変更されているのは、新たに電気自動車の投入が予定されるからだ。今夏、ペブルビーチ・コンクールデレガンスにてその姿が披露される、という。しかもイタルデザインが手掛けているようで、オフィシャルYouTube動画でティザーが公開されている。

となると気になるのが、新車で買えていたDMC-12の取り扱いだろう。だが、ご心配なく。スティーブン・ウィン氏はDeLorean Motorsのクラシックカー部門「Classic DMC Automobile」(車両販売)ならびに「Classic DMC Company」(パーツ販売)を率いていく。そして、スティーブン・ウィン氏が率いる部門で用いられる「DMC」のロゴは、本家本元からの許諾を得て商標を利用している。

っで、DeLorean Motors Reimaginedが投入する、新しい電気自動車だが・・・、デロリアンが唯一市販したDMC-12のデザインをイタルデザイン(ジョルジェット・ジウジアーロが創設)が手掛けたことから「歴史的つながり」を感じるかもしれない。

でも・・・、イタルデザインは2010年にランボルギーニが株式の約9割を、2015年には残りの約1割をアウディが取得し、ジェルジェット・ジウジアーロはイタルデザインから去っている。つまり、今のイタルデザインが新生デロリアンの車両デザインを手掛けると発表したところで、言ってしまえば・・・、無関係

そればかりか、ドイツの投資ファンド、Wunderkind Investment社が傘下に抱える電動モビリティソリューション会社、eヴォ―クス・モビリティと組んで、eLoreanなるDMC-12ベースの電気自動車を絶賛開発中というではないか。

しかもジョルジェット・ジウジアーロの息子、ファブリツィオがコラボレーション。そして、そして、なんとDMC-12の生みの親、ジョルジェットまでコラボレーションする始末(笑)

御年83歳、まだまだお元気そうでなにより!

eLoreanはDMC-12をベースにした「電動化」の改造だが、こちらのほうがDeLorean Motorsが今夏投入する電気自動車よりも“正統派”に感じられてならない(笑)。

なお、ロータスの創業者、コーリン・チャップマンとデロリアンの話がVAGUEにて近日中公開予定。

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