乗るほどに変わった僕の評価
もうね、乗るたびにいいなって思ってきました。最初はハワイの街中中心だったから、それほど楽しいと思わなかったんです。オープンカーであることの基本の楽しさがない、みたいな。要するに、屋根がないことのリスクを、そこかでハラハラして楽しむような。フィアットバルケッタやアルファスパイダーにはそれ、ありますから。旧型2世代のロードスターにもね。危ういエッジなフィーリング。
新型にはそれがない。というか、えらくしっかりしていて、まるでクーペGTカーのよう。オープンにしていてもですよ!だから逆に、あまりいいなとは思わなかったんです。新しいのが嫌だって言ってるみたいで、なんかエセエンスーみたいだけれど・・・。
で、筑波で乗ってみて、こりゃ初代の現代版だと思い直し、そして今度は伊豆のワインディングを走って、こりゃ愉快痛快だわな、と新型ロードスターへの評価は変わっていきました。
さらに。オートマがビックリするほどイイんですねえ?。買うとしたら、本気で迷うかも。
こっそり聞いたんですけど、ロードスターってRX-8のプラットホームをベースにしているじゃないですか?当初、開発陣は断固拒否したらしいですよ、そんなんじゃ新しいロードスターは作れないって!でも、同じFRですから、会社的には使って欲しい(大幅なコスト削減につながりますから)。結局、プラットホームは同じだけど、個々のパーツはまるで違う、なんてことになったそうです。そして、それが新しいスポーツカーのスタンダードを生み出した、と。
いやあ、スポーツカーって、やっぱり造り手の身を削る熱意があってこそ、出来上がるもの。命を引き換え、も大げさじゃありません。だから、そうじゃないスポーツカーははっきり見分けがついてしまうのでしょう。
本物は確かに評価される。スポーツカーの世界には未だ正しいモノ造りが残っているのです。