ルノーの新型モノスペースモデルを試乗
グラン セニックは、メガーヌベースのモノスペースモデル。このカテゴリー、ヨーロッパでは日本の5ナンバーミニバンのようなウケ方をしている。シトロエンクサラピカソやオペルザフィーラがライバル。フィアットムルティプラもそうかな・・・。
ちなみに、メガーヌセニックが2列シートで、このグラン セニックは3列7人乗りなわけだが、日本市場へは後者のみが輸入されるというわけだ。
ヨーロッパではこれまで、5人乗りのニーズが高かったが、日本同様に7人乗り人気も高まりつつある。このグランセニックも発売当初は全セニック中25%程度の売れ行きとルノーは予想したが、現在ではその比率は35%まで高まっているらしい。もっとも、3列目は緊急用といったレベルだが。
コンセプトは、フランス人のバカンス用グルマ。2週間から1ヶ月の夏のバカンスを、家族と荷物を満載して、日に1000km、ときにはトータルで5000kmも走るというフランス人のバカンスライフをサポートしつつ、日々の使い勝手にも優れていることが求められるカテゴリーだ。だから、日本のミニバンのようにむやみにでかくできない。
ドライバーだけでなく家族全員が快適にドライブを楽しむ、という工夫も見受けられる。奥行きがあって幅広いダッシュボードは全員から見えて、精神的な落ち着きを得る。収納スペースも多い(小物入れ総計容量は104L。14から18箇所あり)。もちろん、ラゲッジスペースは広大!(7人乗車で200L、5人で550から650L、2人で1920L)。
安全性も高く、ユーロNCAPで最高の5つ星を獲得している。ちなみに、5つ星を獲得しているクルマは現在36車種。うち、ルノーはなんと8台もある!
ルノー8台
トヨタ4台
VW4台
サーブ3台
プジョー3台
BMW3台
Mベンツ3台
シトロエン2台
ボルボ2台
アウディ、オペル、フォード、セアト各1台
ヨーロッパ風ミニバンの雄、というわけで、今なおクラスナンバー1の販売台数を誇るセニックシリーズ。試乗会は東京練馬のルノー店を出発し、軽井沢&佐久までの150km弱をドライブするというものであった。
(続く)