石油会社、ロイヤル・ダッチ・シェルがオランダのNewMotion社(2009年設立)を買収したことに注目しました。New Motion社はヨーロッパ西部においてEV充電ネットワークを構築しています。ちなみにNewMotion社の2016年度の売上は1290万ユーロ(16億円強:会員数10万人)ですが、390万ユーロ(5億円弱)の赤字を出しています。それでも買収にロイヤル・ダッチ・シェルが買収した、というのは今後のEV普及を見据えた戦略的買収と言えるでしょう。
NewMotion社は 西ヨーロッパで既に3万か所にEV充電設備を構え、パートナーも含めると5万か所にのぼるそうです。ロイヤル・ダッチ・シェル自体、自分たちのガソリンスタンド(オランダ、イギリス、フィリピン、ノルウェー)で充電設備の拡充を発表しています。NewMotion社買収によってEV充電施設の統合を図るのではなく、並行して拡充していくそうです。そういえばBP(イギリスの石油会社)はスタンドでの充電設備拡充を8月に発表しましたね。
モルガン・スタンレーによると2030年までに、西ヨーロッパだけで100万~300万か所(ずいぶんと幅広い・・・w)のEV充電設備が必要、と予想されています。現状では10万か所、と言われています。ちなみにロイヤル・ダッチ・シェルでは2040年までに自動車の4分の1がEVになる、と予想しているそうです。
非接触充電機を道路に埋め込むことで走りながら充電する、という壮大なプロジェクトもあるようで・・・。
っで、水素を使った燃料電池車はどーなるんでしょうねぇ・・・。水素ステーションの拡充よりも、充電設備の拡充のほうが明らかにペースをあげていますね。発電には石油が必要ですから・・・。