(アメリカCBSニュース)が気になる話題を取り上げていました。
ずばり、日本でもよく耳にする「高齢化問題」です。
2020年までに人口における65歳以上の割合はアメリカで16%、ドイツで21.6%、
日本で27%と予想されています。「高齢化対策」は何も選挙対策のスローガンではなく、
各国が抱える悩みのひとつだと言える、社会的問題なんです。
働く人間が減る、税収が減る、消費する人間が減る、経済発展が遅れる・・・、などなど。
っで、自動車メーカーにとって致命的なのは、単に年配の労働者を退職させても、
若者の就労人数を確保できないことが明白であること、だそうです。
そこでBMWでは新しい試みとして、高齢者フレンドリーな職場作りを試験的に実施。
試験に用いた工場のラインでは、労働者の平均年齢が47歳になるよう人材配置。
実際の作業において改善ポイントを見出すことが、今回の試験の目的です。
っで、なぜに47歳かというと・・・、2017年までにBMWにおける就労者の平均年齢が
47歳になる、と予測済みだからです。
ラインにおける変更点は細かなところだそうですが、70項目に及んだようです。
モニターの大きさを変えたり、椅子を配置したり、ツールの改良を行ったり・・・。
総額5万ドルの費用が掛ったそうです。
これを高いと見るか、安いと見るかは企業ごとの判断かもしれません。
BMWでは、この改善によって生産効率が7%、品質管理においてはゼロミスを達成!
世界各地の生産拠点に、この改善策を導入する予定だそうです。
長く、快適に働ける職場作り・・・、って日本の終身雇用制度がどんどん見直されたりして(笑)。
でも、日本人自体が終身雇用の良さを忘れているかも・・・。
老後の手厚い社会保障うんぬん言いますけど、気分よく高齢者に働いてもらう
社会づくりが実は大切なのかもしれません。
長く働いてもらうってことは、長く納税してもらうってことでもあるはずですから。
高齢化対策を真剣に練っているBMW
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執筆者:koganemushi