レッドブル・レーシングの技術母体「レッドブル・アドバンスト・テクノロジーズ」が一般顧客向けにハイパーカー「R17」を販売することが話題になっています。まぁ、一般顧客とは言っても50名限定で、500万ポンド(約8億3000万円)支払える財力の持ち主が対象ですが・・・。また、サーキット専用車でもあります。
アストンマーチン・ヴァルキリーの開発を受託し、一緒にコラボしている間に“ウチだって出来るじゃん!”って思ったんでしょうか?サーキット専用車としたのは、アストンマーチンやAMGが世界各国での乗用車登録として認可を得る難しさを見ての判断でしょうねぇ。
レッドブル・レーシングは、常々F1マシンを「RB○○(〇には数字)」と名付けてきました。直近のものは2020年のF1マシンが「RB16」でしたが、2021年は「RB17」となるはずがCOVID-19の影響でシャシーが持ち越されたことから「RB16B」となりました。そして、この度発表された2022年のF1マシンは「RB18」となったことで、F1マシンとしての「RB17」は欠番だったのです。
車両購入者だけが得られる特典として以下がプレスリリースには記されていました。
・シミュレーターへのアクセス
・車両プログラムの開発
・サーキット・トレーニングとエクスペリエンスを通じて、レッドブル・レーシングチームとの緊密な関係構築
・RB17はファクトリーが直接サポートし、各所有者と車の使用状況に合わせてメンテナンスのサポート提供
ははーん、これはVVIP顧客の囲い込み作戦でもあることがプンプン匂ってきます。RB17を通じてレッドブル・レーシングに惚れてもらって、RB17オーナーのスポンサーシップを狙っているのではないでしょうか?素晴らしい戦略だと思います。F1観戦もパドックスイートへ招待してくれるのではないでしょうか?まぁ、RB17オーナー向けなら融通は利かせてくれるでしょうね。
レギュレーション変更でF1マシンでの採用が禁止されたエアロパーツ、アクティブサスペンションを盛り込んでくるのではないか、と自動車メディアでは盛り上がっています。
個人的に注目したのは「最高出力1000psオーバーのV8ツインターボハイブリッドをサプライヤーから調達」とプレスリリースに記載されていたことです。時間が経てば分かる・・・、って話ではあるのですが、“サプライヤー”が誰なのか気になりますよねぇ。
レッドブルF1にポルシェがエンジン供給って噂もありますし、ついでにRB17用にV8ツインターボハイブリッドのパワーユニットも、って話になりませんかねぇ?
丁度、ポルシェにV8ツインターボハイブリッド・・・、あるんですよ。ポルシェ963はLMDhスペックなので最高出力が680psまで、V8ツインターボハイブリッド。ベースは918スパイダーのもの。
918スパイダーのV8エンジンはNAでしたけど、ハイブリッドで合計出力887psでしたよねぇ。ツインターボ化して1000psオーバーにするのは、そこまで難易度高く・・・、ないんじゃないかな・・・、と勝手に想像しています。