かつて、初代マイバッハがラインナップしたオプションに興味を惹かれました。それはイスラム教徒向けでメッカの方向を示すオブジェでした。中東向けの現行Eクラスには、キブラコンパス(メッカの方向を示す方位磁石)機能がナビゲーションシステムに内蔵されているとか・・・。
そんななか、ベントレーが面白いことを言い始めました。ベントレーのデザイン部長を務める、シュテファン・ジーラフ氏がイギリスのAutoExpressとのインタビューで発言した内容が注目を浴びています。ぬあぁんと・・・、ヴィーガン向けの内装を投入しようとしているそうなんです・・・。
ええ、ヴィーガン(完全菜食主義者)です。まぁ、ヴィーガンにも様々な種類がありますが早い話、本革に代替品の採用を目論んでいるようです。一般的にベントレーが内装に使う本革は牛20頭分です。これを本革以外の高級素材で賄うことで、ヴィーガン顧客の取り込みを狙う、という話なのでしょう。
ってことは、それだけヴィーガンの超絶富裕層が世界には存在する、ということなのかもしれません。
自動車王国では自由を重んじています。信仰の自由、選択の自由、発言の自由・・。だから、ベントレーのこの動き、大賛成です。いやっ、むしろ、どんな代替高級素材が出てくるのか楽しみです。耐久性も考慮(ベントレーの本革は120℃で1週間熱して劣化しない品質基準)すると大変なことです。かつて、バブル期の日本には日産プレジデントにシルク内装があったよなぁ、なんてことを思い出します。