アメリカでもてはやされてきた高級車シェアリング会社、HiGearが操業を停止するようです。新旧の高級車をレンタルすることができ、アメリカではそこそこの人気を得ていたようです。サンフランシスコがベースでロサンジェルスまで拡大、ポートランド、サンディエゴへの事業拡大も目論んでいた最中でした。
「1台のクルマに5年乗るなんてつまらない!」とは社長の言葉です。
ユニークだったのはP to P方式を採用していたことです。要はHiGearが直接所有する車両はなく、個人オーナーが車両を使っていない時間に貸し出す、というものです。アイドル時間の有効活用、ってやつです。最近は店舗運営にも用いられていますね。このビジネスモデル自体、イギリスのほうが早かったですし自動車王国ではいち早く取り上げていました!我ながらよくぞ覚えていました(笑)。
車両リストを開くと・・・、一日あたりのレンタル料金はもちろん、一日の走行距離制限、車両オーナー名までもご丁寧に記載されています。っで、HiGearなんですが設立から半年で5000名の会員を、300台の高級車を貸し出しリストに集めたそうです。ところが先月、4台の車両が盗難に遭ってしまったようです。はい、窃盗団による仕業のようです。
発見されたクルマもあれば、車両保険支払手続き中のものもあるとか。1000ドルの保証金受け入れ、運転免許証のチェック、過去の違反歴チェックなどは行っていたんですが、それでも不十分だったようです。今の時代、GPSを設置することなんて容易いことだと思いますけどねぇ・・・。貸出作業が車両オーナーVSカーシェアユーザーという効率的な点が、仇になったっぽいです。
恐らく今後も同様の車両盗難を防げないという会社側の判断、そして保険会社による引き受け停止なんかもあったんでしょう。あえなくP to Pカーシェア事業撤退と相成りました。今の時代、GPS、ドライブレコーダー、もしくは新しいモニタリングサービスがあってもよさそうですけどねっ。例えば加速G、減速Gが設定値を超えると電話連絡が行くとか・・・、最悪はリモートアクセスでエンジンを停止させてしまうとか…。そういえば、某輸入車メーカーの地下駐車場にはリース料金不払い車両で引き揚げられたモノがチラホラ停まっています。引き揚げ業者のノウハウを生かせば・・・。ふむっ、新商売の香り(笑)。
個人に車両オーナーになってもらい、レンタカー会社が借り受け・・・、ってだけでも新しい金融商品になるなぁ・・・・。メモメモ。
Our View
San Francisco-based luxury car sharing company, HiGear, is closing down not because of bad sales but due to unexpected circumstances. After repeated thefts made its owners realize that they couldn’t prevent criminals with falsified credentials from stealing the cars! Unlike other peer-to-peer car sharing networks, HiGear, focused only on high-end models and classics.
Although it did run background checks on members, checking their driving licenses and records, this did not prove enough to prevent a criminal ring from stealing four vehicles with a total value of US$300,000. All vehicles were insured and some were recovered by the police. But the incident made HiGear think twice about their business.