ロイター通信が報じた、ギリシャの厳しいオイル事情に興味を引かれました。当然といえば、当然ですが・・・、現在のギリシャには信用力がありません。国と民間企業の財務内容は別だとは思いますが、そうは世間が許さないようです。
産出国の多くはギリシャとの取引から手を引いているそうです。別に支払が滞ったわけでもないんですが、”念のため”とのことです。風評被害、と言ってもいいかもしれません。銀行が発行する信用状に信用力がなくなってきているんでしょうねぇ。
2010年、ギリシャのクルードオイル輸入はロシア46%、イラン16%、サウジアラビア10%、カザフスタン10%、リビア9%、イラク7%だったそうです。最近になってロシア、アゼルバイジャン、カザフスタンなどがギリシャ向けの輸出を事実上、停止。
現在、無担保取引を許容しているのはイランのみで、同国からのオイル輸入に頼らざるを得ないのが今のギリシャです。でも・・・、イランはイランで核開発疑惑によるアメリカからの経済制裁を受けていて、間もなくEUからも経済制裁を受ける見込みです。そうすると・・・、ギリシャはオイル入手ルートが閉ざされることになり・・・、国家運営がままならなくなるような・・・。
クルードオイル先物価格は値下がりしていて多くの製油業者は在庫を減らしているなか、イランだけはアラビア海に停泊中の大型タンカーに在庫を積み上げているそうです。素早い輸出のため、と記されていますが、まさか戦争に向けた動きじゃないですよね????
Our View
Reuters has reported an interesting piece of article regarding the oil import of Greece. Due to the lack of credibility, Greece is being forced to rely on Iranian oil. And as you all know, Iran is facing sanctions from the US and EU is likely to follow suit. Head over to Reuters for more detail!
オイルの兵糧攻めに直面したギリシャ
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執筆者:koganemushi