車好きなら「ドイツ」と聞いて思い浮かべるのは、制限速度がない「アウトバーン」でしょう。
混雑地域では速度制限が設けられているところもありますが、基本はぶっ飛ばし放題です。
と同時に、そんなアウトバーンでの走行を前提としているからこそ。
ドイツ車は高速安定性が高い、と言われ続けてきました。
自動車評論家の多くが使ったフレーズですし、キャッチコピーとしても美しいです(笑)。
「走行速度無制限、アウトバーン生まれの走り!」
スーパーコンピューターによる解析が今ほど進んでいない時代、
たしかにドイツ車とほかの車では、高速安定性にかなりの違いがあったように感じます。
ニュルブルクリンクという過酷なサーキットでの実証試験も功を奏していたのでしょうが、
速度無制限のアウトバーンでの走行テストだって行っていたはずです。
今でさえ、ポルシェのテストカーを見かけることもしばしば、のようですし。
そんなアウトバーン、しかもM・ベンツとポルシェの本拠地がある、
バーデ・ヴュルテベルク州で新たに政権を執った緑の党の公約が気になります。
選挙で掲げていた公約のひとつに、アウトバーンに速度制限(120km/h)を設ければ、
州としてのCO2排出量を30%削減できる、としているんです。
ニュルブルクリンクが存在する限り、M・ベンツやポルシェのイメージに打撃はないと思います。
アウトバーン生まれが有名無実化してしまうのは、時代の流れなんでしょうか・・・。
Our View
Voters living in the state of Baden-Württemberg, Germany, home to Mercedes-Benz
and Porsche, have elected the Green Party to power. And change may end up being
felt on the Autobahn as one of the promises made by the Greens was to implement
a speed limit of 120 km/h on stretches of the Autobahn that are currently unrestricted.
Winfried Kretschmann, who could soon be named State Premier, says the
Autobahn contributes 30 percent of the area’s emissions. As long as Nürburgring
exists, not much harm has been done to both Porsche and Mercedes-Benz.
But it is sad that we may not be able to use the phrase “Born on Autobahn!” anymore.
Time changes many things, I guess…