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期待のハイブリッド・スポーティカー、ホンダCR-Z

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個性はハイブリッド+MTの軽快さ


いよいよエンジン+モーターのハイブリッドシステムがスポーツタイプに搭載される時代がやってきた。CR-Z(シー・アール・ズィー)はホンダインサイトなどと同じ仕組みのホンダIMAシステム(ただしエンジンは1.5リッター)を積む、期待のパーソナル・ハイブリッド・スポーティカーである。
ホンダCR-Z


ホンダのハイブリッドシステムそのものは、トヨタプリウスとは全く違うパラレル方式で、エンジンとモーターを直結して使う仕組みになっている。簡単に言ってしまえば、より燃費志向のエンジンを搭載しつつ、足らなくなったパワー(厳密にはトルク)をモーターで補うもので、その電力は同じモーターが駆動時以外には発電機となって回生エネルギーや余剰エネルギーから”生産”するという仕組み。アイドリングストップや低速クルージング時のモーター走行でさらなる燃費アップも実現している。ただし、プリウスとは違って、積極的なEV走行はできない。
ミッションは”ハイブリッドといえば”のCVTに加えて、スポーツタイプならでは、6MTも設定。”大方の予想を裏切って”初期受注の4割をMTが占めるという、企画開発陣にとっては朗報、しぶしぶ承認した側にとっては”嬉しい誤算”となった。
アルミホイールやスマートキーなど装備充実のαと、ベーシックなβという2グレードをラインナップ。それぞれCVTと6MTを選ぶことができる。
ホンダCR-Z
いかにもホンダらしい2ドアクーペスタイル。昔のCR-Xを思い出す人もいるだろうし、そうじゃない人にもある種の”若々しさ”というか”躍動感”を感じさせてくれるデザインだ。フレッシュでさえある。「格好悪くなったらやめる!」と開発責任者が言い続けた結果のスタイリングでもあった。特に、フロントフードを低くみせるための苦労は相当だったようだ。
ホンダCR-Z
インテリアにも見所は多い。最近のホンダ車らしく、一見、いくつもの面や層が重なり合う複雑な形状をしているが、操作系はシンプルかつ集中的にレイアウトされており、とても扱いがよい。一応+2の後席があるとはいうものの、実際には子供も嫌がるような狭さである。正にエマージェンシーユースであり、普段は荷物スペースだと考えた方がいい。それでも、完全な2シーターとするよりは、多くの人の理解を得られるということだろう。ちょっとイギリスのスポーツカーのようだ。
ホンダCR-Z
オススメは、絶対に6MTである。乗れない/乗りたくない人に強制するつもりはない。MTに少しは理解のある人で、免許証上、許可されている人は、ぜひ一度、MTに乗ってみることをお勧めする。できればCVTと比較試乗してみて欲しい。クルマと多少なりとも向き合ったことのある人や、スポーツカーに興味を持つような人ならば、両車のライドフィールの違いをすぐに感じるはずだ。
端的に言って、クルマの動きが軽快である。CVTの重量分(およそ20kg)だけ鼻先も軽い。しかも、モーターでアシストされているというハイブリッドカーらしい新しさを、MTの方がより強く実感できるのだった。
CR-ZにはECON/ノーマル/スポーツという3モード走行制御が備わっていて、好みや環境に応じた走行パターンを選ぶことができるが、このスポーツモードにおいてMTの場合はモーターアシストが強化されて力を得ているのに対し、CVTではギアの変速制御でパワーを得る。どちらが新鮮かは、考えるまでもない。反対に、ECONモードにおいてCVTならさらなるハイレシオを選択するため、燃費は一層良くなる。運転が楽しくて新感覚に満ちた6MTか、ハイブリッドなのだから燃費最優先でラクチンCVTか。選択に悩むところだが、CR-Zにしかない個性というのであれば、やはり6MTだろう。燃費のために乗るのであれば、他の選択肢でいいはずだからだ。
小気味のいいハンドリングと、軽快なアシさばき、悪くない乗り心地。スポーツカーという、今や狭まった戸を広げるために、CR-Zの果たす役割は大きいと思う。
(Car@nifty)

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