CarKingdom.jp(自動車王国)

自動車をメインに、気になる身の回りのネタを編集人独自の視点で斬る自動車王国。

News Clip へぇ

内燃式エンジンの形が大幅に変わる予兆

投稿日:


イギリスとイタリアに拠点を置くNEVIS Engine Company(ネヴィス・エンジン・カンパニー)という会社が、画期的な内燃式エンジンの実用化に向けた動きをしているそうです。NEVISはNew Exhaust Valve & Intake Systemの頭文字を取ったものだとか。簡単に言ってしまえば、エンジン内部の吸気・排気バルブが新しいという意味でしょう。
従来のエンジンとはまったく違う形状になっています。しかも従来の内燃式エンジンと比較して、燃費は2倍。エンジンの根幹を担っているのは、燃焼室が「ボルトーンサイクル」という名づけられた円筒状になっていることです。これはセザール・ボルトーンという取締役兼エンジニアが開発したことに由来しています。このエンジンの設計だと燃料のほぼ完全な燃焼が見込めるだけでなくガソリン、ディーゼル、バイオ燃料、水素といった燃料の種類を問わないそうです。
ボルトーンサイクル最大の特徴は小型軽量化が図られていること、そして燃焼によって得られるパワーが大きいことにあります。スペックに目を向けてみると、例えば排気量1Lをもつ2シリンダーのネヴィスエンジンの最高出力は理論値で250psだといわれています。しかも2000rpmという低い回転数で発生させるそうです。従来のエンジンでは、まず達成不可能な数値です。しかも重量はわずか80kg。最高出力258psを得るBMWの6気筒3Lエンジンと比較してみると、その重さは161kgもあるのです。
ネヴィスエンジン内で動くピストンのスピードは、BMWのものと比べると3分の1にすぎません。これはエンジンの耐久性に重要な数値で、ネヴィスエンジンのさらなる可能性を示しているそうです。会社側の資料では「500psまでいけるだろう」と謳われているほどです。よほど自信があるか、よほどの大ボラ吹きか、ですね。開発にあたってはイタリア政府による資金援助があり、ネヴィスはヨーロッパとアメリカで既に特許も取得済み。夢物語に終わることなく、ぜひ実用化させて欲しいものです。
詳しい情報はコチラ

googleアドセンス

googleアドセンス

-News Clip, へぇ

執筆者:


comment

関連記事

no image

M・ベンツSLCテストカー激写される

あまりピンとこないスクープだが、スクープには違いない。 M・ベンツはSLCを再投入するつもりらしい。 2012年ごろの投入だとか。 激写されたテストカーは、どうみてもダッジバイパーなのだが・・・。 ほ …

公衆電話には新たな活用法がある!!

スーパーマンの更衣室、公衆電話ボックスです。 公衆電話が設置されているということは電話回線、そして電源がある、ということです。 これに着目したテレコム・オーストリア(日本で言うとことのNTTのような会 …

高齢化対策を真剣に練っているBMW

(アメリカCBSニュース)が気になる話題を取り上げていました。 ずばり、日本でもよく耳にする「高齢化問題」です。 2020年までに人口における65歳以上の割合はアメリカで16%、ドイツで21.6%、 …

no image

エコカー減税は輸入車を締め出し?

アメリカビッグ3は、日本の「エコカー減税」に文句をつけたいようです。 LEFT LANE NEWSによると、アメリカ政府に圧力がかかっている、のだとか。 エコカー減税は輸入車を対象にしておらず差別して …

ランチア・ストラトスと騒がれた車は・・・。

この車、ランチア・ストラトスの再来、と物凄ーく騒がれていました。 っで、結論から言うと、たしかにピニンファリナが開発している、ストラトス現代版なんです。 ただ・・・、市販車ではありませんでした。 ヨー …

Facebook

アーカイブ

カテゴリー