CarKingdom.jp(自動車王国)

自動車をメインに、気になる身の回りのネタを編集人独自の視点で斬る自動車王国。

Report 試乗会でこんにちは!

アルファブレラ試乗続編パート1

投稿日:

デザイン&コンセプト論

さてさてイタリアでの試乗から帰国しました。早速、じっくりみっちりアルファロメオ アルファブレラについてお届けしてみましょう。


ブレラは、今アルファ顔のコンセプトにもなったクルマで、デザインを手がけたのは巨匠ジョージェット・ジゥジャーロ率いるイタルデザインです。
ジゥジャーロといえば、東京モーターショーで自身のデザイナー歴50周年を記念するモデル、フェラーリGG50を発表したばかり。612スカエリッティベースの、いかにも最近のジゥジャーロらしい個性的なハッチバッククーペでしたが、意外なことに初めての”フェラーリ”なんですね。50年にして、フェラーリを題材に初めて好き放題にデザインした、らしい。でもって、日本とのかかわりがものすごく深い人&会社だから、こっちでお披露目した、と。
本国ではアルファロメオ&フィアットとの結びつきが深くなっています。アルファなんかはもうデザイン独占状態。フィアットもそうですね。ブレラは、ある意味、その象徴でしょう。なんといっても、同じ名前のコンセプトカーで、一連の新アルファ顔はスタートしたのですから。
コンセプトカーは、マセラティクーペベースのV8FRスポーツカーでした。当初から予想されていた通り、そのままデビューするのではなく、中身を”1ランク”落として市販化にこぎつけます。つまり、新しいFFサルーン159ベースのクーペモデルとしてです。
このあたりの考え方は、3シリーズにクーペ、とあまり変わりません。まあ、アルファの首脳は時期型アウディTTがライバル、と言って、3やベンツC、アウディA4、プジョー407あたりのクーペモデルとは一線を画したいようですが。
ちなみに、こちらでの販売価格は3万4千ユーロから4万5千ユーロ。Dセグクーペの価格帯ではあります。製造はピニンファリーナ。
159ベース、つまりFFとなった市販型ブレラですが、エクステリアデザインに関してはかなりコンセプトカーに近いものを実現しました。日光の下で見ると、そのことがより実感されます。とにかく、リアセクション周りの造形が迫力もの。ポルシェ928を初めて見たときの衝撃に近いですね。試乗会が行われたBAROCCO周辺の田舎道では、リアがはみ出さんばかり。
なかなか逞しくて美しい。かなり惚れました。ロングノーズ&ショートデッキ、長いフロントオーバーハング&短いリアハング、はそれぞれ伝統のイタリアンクーペスタイルと言ってもいいですし。
顔立ちそのものは159に非常に近いものですが、バンパーデザインをAMGっぽいスタイルにしてあって、幅広感が断然あります。アルファ盾グリルの大きさも良く見ると違いますね。
反対にちょっと興ざめなのが、ホイールデザインかな。フィンタイプ(17インチ)、メッシュタイプ(18インチ;オプション)、5本スポークタイプ(17インチ)の3種類が試乗車としてありましたが、どれも個人的には興味をそそられません。ホイールデザインのやりくりはBMWあたりの方が新しくて魅力的だと思います。
もっというと、インテリアだねえ。159まんまですもの? メーターとかパネルトリムとか細かく違うところもありますが・・・。Dセグクーペですから仕方ないのかも。でもなあ、アウディTTって言うならこのへんは違っても良かった。
ただ、ダッシュボードも彩色したインテリアを選べば、雰囲気はなかなかよろしい。前回紹介した赤系とか、この青系とか、ですね。

googleアドセンス

googleアドセンス

-Report, 試乗会でこんにちは!

執筆者:


comment

関連記事

no image

ハマー最小モデル、H3に乗った Part2

古き良きアメリカンSUVの味 エンジンは直5の20バルブ、3.5Lです。220psありますが、乗った印象でいうと、ややアンダーパワー。特に出足でもうちょっとガガッと勢いがあれば、なお良かった。

カーボンサブフレームは量産化されるか?

2010年にはZF社のカーボンマクファーソンストラット、2013年にはZF社とLevant Power社(現在、Clear Motion社)が共同開発した回生サスペンション・・・、管理人はメカに弱いの …

no image

ヒュンダイグレンジャーに乗った

アジアンテイストは欧米向けか? 最近、韓国では自国の新型車が日本車に似すぎだという批判などが相次いでいるみたいですね。爆発的に売れている新型サンタフェ(インフィニティFXに似ていると言われている)を筆 …

no image

2代目ホンダインサイトはセダンに変身

快調なスタートを切ったホンダ渾身のハイブリッドカー インサイトに改めて注目すべき新しい技術やコンセプトがあるわけではない。ハイブリッドシステムは、パラレル方式と呼ばれるシビックハイブリッド以来のホンダ …

充電不要のテスラモデルSを目指して・・・

「電気自動車でネックなのは充電することである」 哲学的に聞こえるかもしれませんが、純粋にこう思ったYouTuberがテスラ・モデルSを魔改造したようです。なんとなんと・・・、リアハッチ部分を改造して最 …

Facebook

アーカイブ

カテゴリー