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スターリング・モス用にコード“992”エンジンを搭載した、M・ベンツ230SL?

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「992」と聞いて思い浮かべるのは、M・ベンツではなくポルシェでしょう。1966年春、往年のスター・レーシングドライバー、スターリング・モスはM・ベンツ230SLが欲しくなり、M・ベンツとゴニョゴニョ交渉したそうです。

なんでもスターリング・モス、2.3lエンジンではなく250SEのセダンやクーペが搭載していた「2.5lエンジンを搭載したものが欲しい」と言ったのです。まぁ、翌年には250SLを投入する予定だったので、1年待てばよかった話ではあるのですが・・・、M・ベンツはスターリング・モスの要望を聞き入れたのです(アメリカ向け左ハンドルは生産を開始していたので)。

スターリング・モスとM・ベンツと言えば、未だに語り継がれる1955年ミッレミリアでの300SLRを優勝に導いた間柄です。最近では「SLRマクラーレンスターリング・モス・エディション」というモデル名の限定車を投入してしまうほど。また、2020年4月12日に90歳で亡くなったモスへの追悼作品をリリースするほど大切にされていました。

っで、そんな230SLですが、最高出力は同じだったのですがトルクが230SLよりも太かったんですよね。でも、トランスミッションはATなので、快適クルーザーとして乗り回したかったご様子。そして、もう一つ特筆すべきが、ハードトップに設けられた「ポップアップ式ベンチレーション」です。

300SLガルウィングでお馴染み・・・、だそうです。230SL(W113型)では、この個体のみに装着されているそうです。

1968年にはスターリング・モスの手元を離れ、複数のオーナーの手元に渡り、途中、ボディカラーも変更されています。そんなクルマがオークションハウス、シルバーストーンに出品されていました。このクルマの本当の凄さは・・・、新車時のオーダーシートに記載されている「zu992」というコードです。

なんでもこのコード、エンジンをシャシダイナモで計測し、エンジニアたちによって“選抜”された最もパワフルなものなんですって。もちろん、今となってはメンテナンスが必要でしょうし、必ずしも意味を持つ話ではないかもしれません。でも、“ヒストリー”として美しいです。

予想落札価格は10万~12万ポンドだそうです。もっと写真をご覧になるにはコチラ

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