オーストラリアで“働くクルマ”と言えばピックアップトラック、通称「ユート(Ute)」です。その昔、まだホールデンやフォードが現地開発・生産を行っていた頃は、大排気量V8エンジンを搭載したモンスターマシンが存在し、多くの若者を魅了したものでした。
ある日、インスタグラムで流れてきたのが・・・、トヨタ・ランドクルーザー(現行モデル)のユートです。“そもそも入手困難なランドクルーザーにユートなんて存在するの???”と思い、ちょっと調べてみました。
トヨタ・オーストラリアのホームページを覗いてみると「現行モデル」として販売されているのは、ハイラックスとランドクルーザー70の2モデルのユートでした。
っで、よくよく見てみると・・・、このランドクルーザー・ユートはオーストラリアの「Creative Conversions」というショップがカスタムしたものでした。ボディは荷室から“後ろ”の部分(ラダーフレーム含む)をカットし、700㎜もしくは800㎜のホイールベース延長から選べ、荷台にはトレーもしくはキャノピーを設置できる、とのことです。
価格は「問い合わせ」となっていますが、参考までに旧型ランドクルーザー(200型)のホイールベース延長+ユート化で3万7995ドル(AUD)~、となっています。そもそもベース車がオーストラリアでは安くないのに、改造費も“お手頃”と呼べるものではありません。
つまりは、ユート界における高級路線化や差別化への需要が存在する、ということなのでしょう。いやはや・・・、恐るべしオーストラリア。
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クルマ好きはまだまだ日本でも健在ですし、世界で販売されているウルトラ―・スーパーカーな限定車は続々と上陸している様子ですが・・・、この手のワイルドな改造はめっきり減ったような気がしてなりません・・・。