次期トヨタクラウン、意匠登録が公開されているのは・・・、わざとですよねぇ(笑)。あれって非公開にもできるので、あえて公開しているのは、こうやって世間で騒ぎになることを見越した上でのことです。
そして、トヨタの思惑通り、日本のみならず世界中の自動車メディアが取り上げて、ティザー広告として大成功を収めています。
1955年に誕生した、初代クラウンは正確には「トヨペット・クラウン」でした。
この頃、日本の自動車メーカーは海外メーカーと技術提携を結ぶなか、トヨタは独立独歩を選びました。 豊田喜一郎氏が掲げた「日本人の手で、純国産車を作る」という夢が実現したのでした。
つまり、トヨタにとってクラウンとは我々が思っている以上に特別な存在なのです。ちなみに、初代クラウンがデビューした頃、日本の道路舗装率はわずか1%程度だったそうです・・・。
そんなクラウンは長年、トヨタにとって「高級車」という位置づけを歩んできましたが、いつしかその座をほかのモデルに譲り渡しています。時の流れとともに、物事は変わるんです。そして、トヨタは常に自問自答しながらクラウンを進化させてきました。
ターゲット層の若返りだったり、スポーティさを与えてみたり、クラウンのなかでのヒエラルキー作りをしたり、と様々な取り組みをして存続させてきました。 次期クラウンはよりファストバックスタイルを強めていますし、背が高そうなルックスからクロスオーバーというか、SUVに仕上がっているようです。まぁ、現行クラウンもよくよく見るとファストバックっぽさはあるんですけどね。
さぁ、ここからが本題です。
これだけ大胆に変わるクラウンが、本当にモデル名「クラウン」のまま登場するのでしょうか?そこでトヨタがクラウンがらみで商標登録している名称を漁ってみました。
なぜってトヨタ、実はずっと昔に商標登録したものをリバイバルさせることがあるからです。1998年にデビューした「ランドクルーザー・シグナス」のシグナスって・・・、カタカナは1966年に、英語は1976年に商標登録されていたんですよ!
クラウン・セプター、うん、響きはいいですね。ただ、カムリのステーションワゴンに「セプター」の名称を用いたことがあるので・・・、どうでしょう?
「マジェスティ」は長年、ホンダのビッグスクーターで用いられていた名称なので、ちょっと厳しいかなぁ?
「グランド・クラウン」って、なんか強そうだし、大きそうだし、背が高そうじゃないですか?次期クラウンが噂通りのSUVであるのなら・・・、まんざらでもなさそうですよね?って、ここまで書いておいて「クラウン」のままだったら・・・、それはそれでご愛嬌ってことでお許しください(笑)。
それにしてもプジョーが発表した次期408のフォルムと次期クラウン、似ていますよね・・・。どちらがマネしたという話ではなく、これからのセダンはちょっと背が高いクロスオーバーのようなデザインで、ファストバックスタイルが主流になるのでしょう。
そんなに皆さん、セダンはお嫌いなんでしょうか?