アメリカ・フロリダ州で起った事件です。パームコーストのWawaガソリンスタンドから国道100号線を逆走するテスラ・モデルYを発見した フラグラー郡保安官は、即座に停止を求めました。
素直に停止に応じた車両ですが、保安官が不審車両に近づくとゆっくり不審車両はバックしてパトカーにぶつかったそうです。パトカーへのダメージはゼロ、不審車両は約300ドルのダメージを負ったとか。
保安官が不審車両を覗き込むと運転席にドライバーは座っておらず、助手席に15歳女子、リアシートに14歳女子(最近は「女子」と記載していいのかも微妙になってきましたね・・・、「未成年者」のほうが正しいのでしょうか・・・)が座っていただけ、という珍事件です。
当然、14歳と15歳の二人は運転免許を取得していないので、すべては「オートパイロットがぁ」と主張。なんと二人は300マイル離れた、サウスキャロライナ州チャールストンから運転してきたとか・・・。まぁ、オートパイロットはパトカーによる停止命令を受けてからセットし、速やかにシート移動しただけのことですが(笑)。
こりゃ結構なドライブです。Google Mapでの参考所要時間は4時間43分!ただねぇ、気になりません?テスラ・モデルYなのに・・・、二人が捕まったのが「ガソリンスタンドから出てきたところ」って・・・。そこで「 パームコースト」、「WAWAのガソリンスタンド」、「国道100号線」というキーワードを検索してみました。すると、物凄ーく納得しました。
ご丁寧にTESLA SUPERCHARGERの文字があります。そして、WAWAガソリンスタンド周辺、実は空港の横ですから車線が多い道ばかりになっています。運転免許未取得なら、ちょっと戸惑うのも無理はありません。
なんでも捕まった一人の未成年者の父親に会いに行こうとしていたようで、モデルYを所有する母親は「おばあちゃんの家に居ると思っていた」そうです。向かえに行こうにも距離があるので、二人の未成年者らは一晩、裁判所の留置所に宿泊することに。
そういえば3年前の話ではあるのですが、飲酒運転していたドライバーが「オートパイロットが運転してくれていた」という言い訳で捕まっていましたね、サンフランシスコで。
ドライバーは逮捕されテスラ車は保管施設まで牽引されたそうです。カリフォルニア・ハイウェイ・パトロールのツイッター担当者、なかなかユーモラスで「テスラは自ら保管施設まで運転することはなかった」と締めくくっています。
これからオートパイロットしかり、自動運転モードを言い訳にする事件・事故、どんどん出てくるんでしょうねぇ・・・。