ボーイング787、エラい騒ぎになっています。それもそのはず、中・長距離旅客機の救世主的存在だったわけですから・・・。航空会社もテンテコ舞いなことでしょう。787が飛ぶ路線で当面の代用機を探さなければなりませんし(効率経営を考えたら飛行機のスペアがたくさんあるとは思えません)、見込めたはずの燃料費削減がパー。それどころか運行停止になった分、売却予定だった旧型モデルを引っ張り出して、整備してまた現役復帰なんてこともあるかもしれません。当然、飛行機は動いている間に稼ぎ出すんですから、今は赤字発生マシーンとさえ呼べるでしょう。もちろん、すべては空の安全のためにやむを得ないことなのは当たり前ですが・・・。
そんな787問題に、テスラ社のCEO/オーナーであるエロン・マスク氏がTwitterでメッセージを発していたってご存知でした?
1月19日に「もしかしたら、もう解決手段が見つかっているかもしれないけど、リチウムイオンバッテリーについてなら喜んで手助けする」と呟いたんです。まぁ、冗談半分に受け止められたのか、周囲の反応はそんなに大きくありませんでした。1月26日には「ボーイング社の787チーフエンジニアと接触中」、昨日は「ボーイング社に納入されたリチウムイオンバッテリーについての私信」とまで。かなり本気でテスラ社、そして同じくCEO/オーナーを務める民間ロケット会社、スペースXで培ったノウハウを提供したい意向を示しているそうです。
考えてみたらテスラ車でも、スペースXのロケットでも、リチウムイオンバッテリーを用いていますからねぇ。まぁ、アメリカならではの互助精神でもあろうし、広報活動の一環でもあろうし、なかなかユニークでクールで、株価向上のためのIR活動にもなると思います(笑)。今のところバッテリー自体には特段、不具合は見つかっていないと報じられているのはご承知の通り・・・。どういう幕引きをするのか、ちょっと気になっています。Made in Japanの信用問題にもなりかねませんから・・・。
Our View
Elon Musk, Tesla CEO, has offered to help Boeing find a solution to the 787 Dreamliner’s battery meltdown problem. Musk made the announcement several days ago on his Twitter. Many skeptical observers, including us, initially wrote it off as a joke. Musk, however, took to Twitter again to clarify the matter and said that his desire to offer Boeing a helping hand is real.
Musk has gained a sizable amount of experience in cooling lithium-ion battery packs with Tesla as well as SpaceX, another one of his companies that flies space rockets… ultimately aims to enable human beings to live on other planets.
テスラがボーイングを助けたいって?!
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執筆者:koganemushi