中国におけるVWのパートナーといえば第一汽車です。その第一汽車がもつブランドのひとつが、奔騰(ほんとう、英語表記「Besturn」)です。中国やロシアで販売されている「B50」と呼ばれる車が、ちょっとした物議を醸しています。
ドイツの経済誌HANDELSBLATTが報じたところによるとB50のエンジン、トランスミッションはVWのパクりであるとVW幹部が漏らしたそうです。寸法を微妙に変えていても特許権侵害には変わりないとか・・・。
2010年にもVWのエンジンが複製される事案があり、VWのヴィンターコルンCEOは第一汽車のジャンイー社長に苦言を呈したとか。ジャンイー社長、謝罪の意を表明するも結局、複製エンジンの量産を押し進めたというから面の皮が厚いです(笑)。
じゃ、VWが第一汽車を訴えるのかって?無理です。VWにとって第一汽車は欠かせない現地パートナーですもん。2018年には400万台市場ですし・・・。いやはや、それを分かってパクるんですからツワモノです。
中国といえば面子の国。こんなことして恥ずかしくないんですかねぇ・・・。VWだけじゃなく、中国に進出している様々な製造業が抱える悩みなのかもしれません。
Our View
German auto giant Volkswagen has become the victim of industrial espionage in China, where its local partner has allegedly stolen engine designs, the business daily Handelsblatt reported on Friday. However, there’s little VW can do about it.
This was not the first case of this kind. In 2010, VW blueprints were used to copy the EA 111 engine. VW CEO Martin Winterkorn complained to FAW boss Xu Jianyi who apologized, saying it was an oversight by an engineer. Despite the apology, FAW later built a factory in Changchun for the copied engine.
VW is not likely to openly fight against the copy.
China is its biggest market, where it plans to sell 4 million vehicles by 2018.