ボクは長年、中国における貧富の差はやがて暴動を引き起こすのではないか、と危惧してきた人間です。しかし、中国政府は見事に暴動を抑え込み、安い労働力(最近はコスト高になりつつある、と指摘されていますが・・・)を使って目覚ましい経済発展を続けています。製造業はさておき、不動産バブルは問題ですよねっ・・・。
GDP押上げのための乱開発は、やがてバブル景気に崩壊をもたらすことは明らかです。ここ10年、上がる不動産に個人投資家(一般人含む)が群がってきました・・・。乱暴に聞こえるかもしれませんが、国民性としてギャンブル好きですし、勝負師が多いです。そこに外国人投資家の資金も流入して、見事なバブルを形成してきました。
こんなゴーストタウンが乱立しているって・・・、バブル崩壊のカウントダウン以外のナニモノでもありませんよねっ?実際、上海の高層ビルを訪れて驚かされるのは、予想外に高い空室率かもしれません。ビルのメンテナンスがやっていけるのは・・・、安い労働力に支えられた安い維持費なんでしょうねぇ・・・。
そんな中国でちょっと注目すべき話題は・・・、高級車需要の落ち込み具合です。リーマンショックで落ち込みはあったものの過去2年、中国の高級車販売は二ケタ成長を続けてきました。今年8か月の高級車販売は昨年比29%アップ。日本に比べると、需要が旺盛なことをうかがわせますが・・・、一昨年は48%アップだったんです。つまり・・・、たとえ「29%アップ」であっても需要の低下が始まっていそうなんです。
cheshi.comというサイトによると現在、高級車メーカーはかなりのディスカウントを提供しているそうです。BMWは3シリーズで平均19%、M・ベンツCクラスは20%、アウディA6L(中国限定モデル)は16%ですって。
ただでさえ欧州金融不安が世界的に不安感をもたらしているのに、中国の経済成長低下が本格化したら・・・。
Our View
Accoring to Left Lane News, China’s demand for luxury cars are drying up quietly. BMW, Mercedes-Benz, Audi are offering heavy discounts on their cars right now. Head over to Left Lane News for more detail.