トヨタセンチュリーはトヨタ自動車が誇る、最高級車です。
レクサスの登場があっても揺るぎないポジションに居られるのは、歴史の重みなんでしょう。
1台を生産するのに9日間もかけるなんて、”トヨタ看板方式”ではあり得ない奇跡です。
高効率で高品質を売りにしてきたトヨタが、非効率で最高品質を追求した車とも言えるでしょう。
(リコール問題のさなか、提灯記事のように思われるのは嫌なんですが・・・)
そんなセンチュリーの商標、実はトヨタの登録ではないんです!!
これは自動車王国始まって以来の、衝撃特ダネ大スクープかもしれません(笑)。
手前味噌ながら、誰も嗅ぎつけていないでしょう。
アメリカの意匠登録で新型車がスクープされた話題を聞きつけ、日本の特許庁で意匠登録を
検索していたんです。しかし、検索方法が難しすぎて何も見つけられませんでした。
タダでは帰れないと思い、今度は商標登録で時間を費やしてみました。
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気になる名前、入れてみると面白いかもしれませんよ。例えば「ベンツ」、「カウンタック」など。
っで「センチュリー」なんですが、東京都にある小西製作所という会社が昭和12年に登録。
「商品及び役務の区分並びに指定商品又は指定役務」
12.航空機並びにその部品及び附属品,自動車(トラクターを除く。)並びに
その部品及び附属品,二輪自動車・自転車並びにそれらの部品及び附属品
とあるんです。「自動車(トラクターを除く)並びに・・・」って、トヨタセンチュリーはドンピシャ!
そこで両社に電話してみました。
小西製作所:「先代が機械部品を”世紀”と名付け、商標登録したものを昭和に入って
”センチュリー/Century”で取りなおしたんです」
自動車王国:「じゃ、トヨタがセンチュリーという商標を使っているのはご存じなんですか?」
小西製作所:「はい、トヨタと契約していますから」
あっさり疑問は解決。
トヨタ広報:「車名は商標登録されていますが、たまに契約でお借りすることもあります」
自動車王国:「年間、お幾らくらいお渡ししてるんですか?」
トヨタ広報:「契約上、お答えできません」
ふむふむ。お金を払ってまで、センチュリーと命名したかったんですね、センチュリー。
やっぱり奇跡の車なんです。
英語版のセンチュリー紹介動画、なかなか威厳たっぷりな雰囲気です。
トヨタの最高級車に纏わる商標登録
投稿日:2010年2月5日 更新日:
執筆者:koganemushi