CarKingdom.jp(自動車王国)

自動車をメインに、気になる身の回りのネタを編集人独自の視点で斬る自動車王国。

Report 試乗会でこんにちは!

新型ミニコンバーチブル極寒での試乗会

投稿日:

毎日オープン、どこでもオープン、のノリで楽しもう

2月の第一週に訪れたオーストリア、飛行機から降り立つと雪だった。にも関わらず、現場のスタッフに悲壮感はない。むしろ、この状況にあって”も笑顔が絶えない。ここまでの冬支度はしてこなかったよ、と表情が険しくなる一方の取材陣に、でっかいダウンジャケットが手渡された。このありえない、という状況にこそ新型ミニコンバーチブルのコミュニケーションテーマはあったのだ。”AlwaysOpen”。できるだけ幌を上げて楽しむのがオープンカーの醍醐味、というわけで積雪地帯での試乗会という舞台設定。


とはいえ、降りしきる雪の中、いきなりオープンにして走り出すのはさすがに躊躇われる。泥を盛大に被り合うプロモーションビデオを見てもなお、室内を雪にさらすは気が引けるもの。クローズドでの走り味を確認することも我らの役目なんて大義名分を掲げ、まずはそのまま走り出した。もちろん、スタッドレスタイヤである。そのせいもあってか、乗り心地は旧型コンバーチブルはもちろん、現行ミニよりもいい。
ゴーカートフィールが薄まった現行型だが、それ以上に、いい意味で”フツー”に走ってくれる。ソフトトップのオープンカーで、特に小さいモデルではクローズド時に不快なきしみ音が出たりするものだが、それもない。いたって快適。助手席に乗っていてもそう感じる。オープンカーであることを忘れてしまいそう。試乗車はクーパーSベースだったので、パフォーマンスは十二分だ。もっとも、雪のなかフルスロットルしてのガンガン走りは試せない。動き始めのトルクのノリや、ウェット路面での中間加速などで、不満を感じることはまるでなかった。
後方視界が劇的に良くなっている。旧型では太いロールバーが邪魔をして、ただでさえ狭いリアウィンドウからの視界を妨げていたものだが、今回は新しい構造の格納式ロールオーバーバーを採用している。外国人チームが、室内を雪浸しにして戻ってきたのを見て、やっとオープンにする気になった。隣でワタナベトシフミ君が「ええええ」という顔をしているが、雪でもオープンという挑戦を受けて立たないわけにはいかない。
開閉はもちろんフル電動で、要する時間はおよそ15秒。スライディングルーフ機能が付くのは旧型ゆずり。構造的にはほとんど変わっていないようだ。開けると同時に、シートヒーターを入れる。さっと暖まってくれるのが嬉しい。この早さ、国産車には望めない。アメ車のクーラー同様に、生き死に関わるという意気込みの違い?トップを開くと、エアコンもオープン対応へと自動的に切り替わる。
ウィンドウリフレクターを立て、サイドウィンドウを上げて走り出す。タウンスピード前後なら、風の巻き込みはほとんどなし。頭上がわずかに冷たく感じる程度で、なるほどこれなら雪が振っていてもおかまいなしに楽しめる。雪の中でのオープンという非日常が文句なしに楽しい。なるほど、これが狙いだったか。
乗り心地は、さらに良かった。余計な力みが抜けて妙に気分がいい。もちろんきしみもなし。迫力のエグゾーストノートが気分を盛り上げる。
せっかく(同じミニでも高い金額を出して)オープンカーを買ったのだから、できるかぎりオープンにして楽しまなきゃ損。そんな当たり前のことを、改めて教えてくれる。その夜、プレゼンテーションも屋外雪の中、にはちょっと驚いたけれども。いやあ、徹底していました。

googleアドセンス

googleアドセンス

-Report, 試乗会でこんにちは!

執筆者:

関連記事

“ちょっと贅沢”なハイブリッドサルーン、トヨタサイ

小さな高級車の庶民版 一連のリコール問題で生産停止にまで追い込まれたサイ(SAI)だが、プリウスよりも”ちょっと贅沢”なハイブリッドサルーンというコンセプトそのものの魅力は未だ …

no image

実はこんなファイルもありました

ボルボC70国際発表の舞台から ボルボのオープンモデルC70は、フランクフルトショーでデビューし、東京モーターショーでもお披露目された。ちなみに「新着情報」ではJUNKO KOSHINOとのコラボレー …

no image

とにかく楽しいスイフトスポーツ

まるで高校球児のような存在です 何が面白いって、このクルマ、まずは全域で、元気で素直な高校球児みたいなクルマなんですね。呼んだら「ハイ!!!!!」って返事が大声で、かつ迅速に返ってくるような、そんなす …

no image

期待のハイブリッド・スポーティカー、ホンダCR-Z

個性はハイブリッド+MTの軽快さ いよいよエンジン+モーターのハイブリッドシステムがスポーツタイプに搭載される時代がやってきた。CR-Z(シー・アール・ズィー)はホンダインサイトなどと同じ仕組みのホン …

no image

VWトゥアレグ国際試乗会

人気モデルのフルモデルチェンジである。見た目にはキープコンセプトの部類に入るだろうが、VWは中身で真面目な勝負をかけてきた。ポイントは3つ。

FaceBook

Instagram

アーカイブ

カテゴリー