新型フィアット500のことは、もういろんなところで書いたし、記事を読んだ人も多いと思う。可愛いクルマだし、遊び心もあるし、それなりに質感もあるから、値段次第では日本でも大ヒットするんとちゃうかな。東京モーターショーにはアバルトもやってくるっていうしね。
それはさておき、うらやましかったのは、イタリア人には愛すべきイタリアのクルマがあったんだな、ってことを改めて思い知らされたこと。 旧型チンクで集まってきた連中はみんな心底、チンクが好きに見えたし、チンクと一緒に過ごす時間が幸せで幸せでならない、って感じやった。子供たちも喜んで一緒に写真撮ってもらってたし。
新しいチンクを見てもそう。老若男女が、あっという間にクルマを取り囲んだかと思えば、勝手にドアを開ける、椅子の座り具合を確かめる、レバーやスイッチをいじってみる、後席の広さを確かめる、ボンネットを開けてエンジンをしげしげ見る(何が分かるっちゅうねん)、トランクスペースに見入る、とまあ、ひと通りのことをやってくれるんやね。
生活に密着したパートナーとして、チンクを愛している。みんな。そんなクルマ、日本人にはあったかな、って。今もあるかな、って。