人に勧めるには100の理由がいるけど、自分で買うのに必要なんは直感だけ。
それがボクのやり方なので、人には4WAS付きを勧めていますが(モーターマガジン誌なんかじゃ、13万円の意味がないとまで書いていた!)、自分では“付き”に乗っている。
アメリカでインフィニティ仕様に乗ったときには、そらそらすっげー乗り心地だったんだよなあ、ノーマルでも。4WASに至っては、もう陸送用のわっかをはめたままかと思ったぐらい(昔、そんなことがホントにあった。卸し立ての広報車で。Z32のコンバチやったと思うけど)。
日本仕様に初めて乗ったのは北海道のテストコースだったんだけど、セッティング変えてきて、まずまず良くなっていたんだよね。ちょっと硬いかなってぐらいで。それでも実験ボス、カトーさんは「“ナシ”が一番いい」って言ってるし、確かに総合的に見るとナシの方が楽しめるような気もした。けど世界初の4輪アクティヴステアリングなんだから、その意気込みも味わっておきたいな、と。
ホントのこと言うと、注文したのは試乗会の前やった。厳密に日本の公道(箱根なわけだけど)で乗り比べる前。だからよけい、試乗会で乗り比べた後の評価がきつかったんだと思う。うわあ~、フツウのスポーツの方がやっぱりいいじゃない?!って。うぎゃ、失敗したかも~ってね。
250GTタイプP、350GTタイプS、350GTタイプSP4WAS付きの3台を同時に乗り比べちゃうと、やっぱり“付き”は硬さの印象だけが残り過ぎるんだよね。旧型クーペに乗っていた身としては、もうあのガチャガチャした感じは嫌ってのが頭にあるわけで。ホントはぜんぜん違う味付けなのに、硬い印象にすべての感覚が集約されて簡略化されて嫌だと否定したくなる、というか。
今でも“ナシ”のバランスが一番いいとは思ってるけど、乗り比べなきゃ“付き”も悪くない、ってのが300km乗っての結論。あーあ、もう二度と他のグレード乗られへんやん。比べたら、また悔しくなる。もっとも街中で乗るのもラクだから、けっこう毒されてるかも…、アクティヴに。だって、シトロエンに乗り換えると結構苦労しますから。取りまわし。感覚が違いすぎてね。
東京オートサロンに行くのに、はじめて高速に乗った。やっぱり、高速域がすごくいい。安定してるし、曲がるも気持ちいいし。
ショーには、日産のインハウスデザインチームがはじめてエアロパーツを手がけたV36が飾ってあった。最初は「ふうん」って感じやったけど、見ているうちにしっくりし始めたのは、さすがだな。塗ってあったキャンディアップルレッドが欲しい!って言ったら、職人技だよと一蹴。それを生産化しなきゃ!って思いましたね。
職人技。結局、そこなんやろな。トヨタの渡辺社長もおっしゃってました。暗黙知ってあるね、と・・・。深いよ、深い!
スカイラインとはぜんぜん関係ないけど、カトーさんとユカワ先輩の対談。もっと面白いことしゃべって欲しかったな。ボクが引き出し役やったら、会場、爆笑させたのに。Z33の07モデルお披露目やったから、笑いは必要ないだろうけどね。
そうそう、マーチC+C、日本で出せるみたい。お役所のイジワル、突破したんかいな、と思っていたら、マイクラの名前で欧州仕様まんまで出すかも(輸入ってこと)、って言うじゃない。すげえ、寝技だーーーー!
4WAS付きと“ナシ”・・・、どっちやろねぇ。
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執筆者:koganemushi