イギリスにある戦車専門店「Tanks a lot(戦車がいっぱい、という意味とThanks a lotをかけているネーミング)」・・・、はい、戦車専門店があるんですが・・・、珍事件に巻き込まれ話題になっています。eBayで購入した元イラク軍のタイプ69(ソビエトT55中国版:1949年に登場)からマシンガンの弾が出てきんですって。
そこで変な疑いをかけられてはたまらん、とタイプ69の中身をさらに調べる際、録画することにしたんです。っで、疑わしきは燃料が入っていないのに異様に重たかった燃料タンク。
メカニックが手を突っ込むと何やら重たい金属の感触が・・・。「ああ、マシンガンに違いない」とボソボソつぶやきながらゴソゴソ。いざ引っ張り出してみたら金塊でした、ってオチです。しかも1本や2本じゃなく、合計5本。現在価値で約2億7千万円だそうです。
1990年、イラクがクエート侵攻した際に奪われたものだと思われます。唐突に拾った(?)見つけた(?)金塊を現金に換えるのは至難の業、ということでTanks a lotの代表者、ニック・ミードは警察に電話。想像ではありますが、ニックの受け答えから推測できるのはこんな会話です。
警察:いかがしました?
ニック:ウェルシュラインの戦車屋(これだけで通じちゃうほど田舎で有名なんでしょう)のニック・ミードです。緊急事態ではないんですが・・・、いやっ、緊急事態です。イラクの戦車をレストアしていたら金塊が出てきて、ウンコ漏らしそうです。
警察:救急車を派遣しましょうか?
ニック:あっ、そうですね。そろそろ心臓麻痺になりそうです。
警察:いやぁ、金塊が出てきたなんて凄いですね。パーティするなら呼んでください!
ニック:いいですよ、いいですよ、ぜひおいでください。
警察:では今から警察官をそちらへ向かわせます。
ニック:20分くらい?ありがとう。
イギリス人ユーモアなのか、田舎だからなのか、ゆるさがたまりません(笑)。中古車も前オーナーが置き忘れたものが出てくることで有名ですが、金塊が出てきた話は聞いたことがありません。お宝と巡り合うなら戦車を買うべし?
なお、Tanks alotには今、金塊の受取証が警察から渡されているそうです。遺失物拾得による原始取得(落とし物が拾った人のものになること)としてニックさんの手に渡るのか否か、気になります。