MITテクノロジー・レビューに面白い記事がありました。アメリカ・ネブラスカ大学に通う大学生が、DIYで自動運転装置を作った、という話なんです。しかもDIYにかかったコストはハードウェアのパーツ代のみでなんと・・・、700ドル!
そりゃ、いくら何でも安すぎるだろ、と思った方は鋭いです!
この大学生はハードウェアを用意して、オープンソース(開発用に無償公開)から自動運転のプログラムを使用しているんです。実は昨年、iPhoneやプレイステーションのハッカーだった、ジョージ・ホッツ氏が設立したComma.aiという会社がホンダ・シビック/アキュラILX用に自動運転プログラムを開発。
2016年末までには自動運転装置を販売する、と話題になっていたんですが、アメリカ合衆国運輸省から強く販売中止の申し入れがあったんです。転んでもタダで起きないのが元ハッカーらしく、開発したソフトを惜しげもなく公開。まぁ、世界的に注目を浴びますから良いマーケティングです。実際、テスラからは自動運転ソフトウェア開発者として年収数百万ドルをオファーされたとか・・・。
オープンソースにしたほうが世界各地のプログラマーが色んな開発を行い、結果的に″良い”ものに仕上がる、というユビキタス時代のトレンドですねぇ。私のような生きた化石にはサッパリですわ・・・。重要なのは利用者数を増やすことで蓄積される、実社会での運転状況、交通状況のデータが、本当の全自動運転につながる、と。
そうかと思えば、今度はneodrivenという会社が、オープンソースの自動運転プログラム「も」使える、デバイスを発売しました。名目上はドライブカメラで、早い話が小さなコンピューターです。っで、オープンソースの様々なプログラム(カーナビ、ドライブレコーダーなど)「も」使える、として販売しているんです。言葉遊びのような法規制のかいくぐり方、嫌いじゃありません(笑)。
あっ、付け加えておくと、今のオープンソースにあるプログラムは速度を交通状況に応じて可変させるアダプティブクルーズコントロール、白線内にクルマを走行させるアダプティブクルーズコントロール、の組み合わせ、ということで自動運転ではない、というのが表向きの主張のようです。
私にはサッパリわかりませんが、自動車メーカーやソフトウェア会社のエンジニアの皆さん、ご覧になってコッソリ、自動車王国に教えてください、どんなシロモノなのか!
どーでもいいですけどジョージ・ホッツ氏、瞬きの回数がとても少ない・・・。