CarKingdom.jp(自動車王国)

自動車をメインに、気になる身の回りのネタを編集人独自の視点で斬る自動車王国。

Editor's Voice News Clip Report スクープ へぇ 新車情報

マイクロタービンがEVで活躍するのか?!

投稿日:2017年2月22日 更新日:

飛行機のエンジンは翼に付いているもの以外で、胴体後ろにAPU(補助動力装置)というマイクロタービンがあります。APUはメインエンジンを起動するために必要な圧縮空気の供給、また駐機中における各装置(エアコンなど)への動力の供給、万が一のメインエンジントラブル時における操作系への電力供給などの役割を担っています。

マイクロタービンは小型化が進んでおり、″これを自動車に搭載してバッテリー充電させれば航続距離が大幅に伸びる!”と踏んだのがジャガーC-75Xでした。つまりは、「レンジエクステンダー」として小型のピストンエンジンではなく、ガスタービンエンジンを活用する、という案です。ただ、推進力を使うのではなく、あくまでもバッテリーを充電するため、です。

c-x75jaguarconcept022-1285774394.jpg

まぁ、結局、C-75Xはガスタービンを持つEVとしてではなく、超高性能小排気量エンジンで市販が計画されましたが最終的には、頓挫しました。そんなジャガーのアイディアをパクッたのか否かはさておき、中国のテックルールズという会社がジュネーブモーターショーでガスタービンを持つEVスーパーカーのお披露目を画策しているそうです。

デザインはファブリッツィオ&ジョルジェット・ジウジアーロ、シャシーはモータースポーツ界で有名なL. M. ジアネッティが手掛けているそうです。ジャガーC-75Xでは電気モーター4つの搭載を目論んでいましたが、テックルールズでは前輪に1つずつ、後輪に2つずつ、合計6つの電気モーターを搭載するそうです。ピーク最大出力は1030bhp、0-60mph加速は2.5秒、最高速217mphという輝かしい数値が並んでいます。

ちなみにバッテリーだけだと最大航続距離は93マイルと短いですが、マイクロタービン(ケロシン80l搭載)で発電すれば1200マイルまで伸びるそうです。いやぁ、どんなEVスーパーカーが誕生するのか楽しみです。「中国製」と聞いて斜に構えている人も多いでしょうが、電気自動車の世界は内燃式エンジンよりも参入が簡単ですからねっ!

googleアドセンス

googleアドセンス

-Editor's Voice, News Clip, Report, スクープ, へぇ, 新車情報

執筆者:


comment

関連記事

AMEXセンチュリオン保有者から見るケチぶり?

いわゆるブラックカードの先駆者こそが、アメリカン・エクスプレスが発行する、 「センチュリオン」カード。選ばれた人しか保有できず、限度額は無制限。 アメリカにおけるセンチュリオン保有者の平均資産は163 …

アメリカで炎上した奴隷船とエコノミークラスの比較

アメリカのグラフィック・デザイナー、スティーブン・ヘラーがちゃんと”断り”を入れたうえで 両者を比較したようです。断りの内容は「アフリカからアメリカへ連行された、非人道的な 行 …

SAVE THE EARTH

アメリカのホンダと広告代理店ルービン・ポスターが訴えられているそうです。 70年代のシビックから、現在に至るまでのシビックを見せるCMで、 登場人物が「Save the Earth」(地球を救え)とい …

北米版ミッレミリアのお立ち台で起こった珍事?!

北米版ミッレミリアのスタート前でしょうか? 出走車両がお立ち台に順番に並び、紹介される場面ですねっ。 勢いよく現れたのは1957年式フェラーリ250GT。「クラシック&スポーツカー・マガジン」で執筆し …

no image

海外試乗会の舞台裏をご紹介!

イイもんですけど、結構ツライです インターナショナル試乗会とは、一体何か。まあ、簡単に言ってしまえば、新型車お披露目の試乗会なんですが、日本メーカーが日本で日本人向けに行う試乗会と違って、たいがい世界 …

Facebook

アーカイブ

カテゴリー