トヨタやホンダの北米工場でのお話・・・

アメリカ・テキサス州にあるトヨタの工場。約2800人の従業員が働いています。
特にテキサス工場は、製造業に携わったことがない従業員が多いことでも有名です。
タンドラやタコマといった、アメリカ人ウケが良いピックアップトラックを生産している場所です。
かつてNHKスペシャルでやってましたね、タンドラ生産における品質管理の難しさ。

「トヨタ　世界一への挑戦　苦悩するグローバル企業」2006年に放映されたものです。（著作権考えると・・・、NHKさんゴメンなさい！）
散々ニュースで言われていることですが、東関東大震災は地元住民の生活のみならず、
全世界の様々な産業に大打撃をもたらしています。日本の部品メーカーがいかに幅広く
産業界を下支えしてきたか分かる事象でもあります。
っで、トヨタのアメリカ・テキサス工場ですが、現在は月曜日と金曜日が休み。
火曜、水曜、木曜の生産も生産能力の5割で稼働しているそうです。
理由は、大震災の影響でパーツ供給がままならないからです。かといって、
せっかく育成した従業員をクビにすると再教育のコストがかかります。
というわけで、
①月曜日と金曜日は地元の社会奉仕に従事する
②技能トレーニングを受ける
③有給ではない休日にする
という3つの選択肢が与えられているそうです。
7月1日までの措置との発表ですが、日本の情勢次第でしょう。

一方、ホンダでは7月1日まで火曜、水曜を通常操業、木曜を1シフト8時間操業とするようです。
月曜日、金曜日はトヨタ同様、休みです。当面、解雇は考えておらず月曜日と金曜日には
①技能トレーニングを受ける
②有給休暇とする
という選択が与えられるそうです。
ホンダでは6月、7月まではCR-Z、シビック・ハイブリッド、フィット、アキュラTSX
（アコード後継車）、アキュラRL（レジェンド）の受注をストップすると発表。
ディーラー経営も大きな打撃を受けそうな予感がプンプン漂います・・・。
つくづく内部留保の重要性を感じさせられますし、企業体力を見せつけられます。
ただし、被災している中小の部品メーカーの実情はあまり報じられていません・・・。
読者のなかで実態をご存知の方がいらっしゃったら、ツイッターでお教え願いたいものです。
余談ですけど・・・、政府は電力のピーク需要や供給可能電力等の計算をして、
浜岡原発停止を要請したんですかねぇ？経団連・米倉会長には「結論に至るプロセスが
ブラックボックス」と批判されていますし、思いつきだったとしたらゾッとします。
挙句の果てに中部電力は関東圏への融通送電を取りやめる、と発表しますし・・・。
「嫌がらせか？！」なんて勘ぐってしまいましたよ。
「原発止めろ！」というのは簡単ですが、本当に原発と共存することなく生活できるのか、
産業界が滞りなく活動できるのか、データに基づいた議論が必要だと思う今日この頃です。
電力は国力です。
「二番手じゃいけないんですか？」どころではない大打撃に陥らないことを祈るばかりです。
Our View
The birthplace of Toyota Tundra, a plant in San Antonio, Texas, has been hit by
parts shortages, like many others, as a result of the March 11 earthquake.
The plant will be shut down on Mondays and Fridays, and production will be at
only 50 percent for the other three days of the week.
There will be no lay-offs though.
Toyota plans to pay facility’s 2800 of its employees even when the plant is down,
but the workers will need to either sign up for training or build homes for Habitat
for Humanity if they want to collect a full paycheck. If the workers don’t feel like
taking Toyota up on either offer, the employee will be able to take an unpaid leave.
This move, perhaps, runs counter to one made by Honda, which announced part-time
plant schedules in North America between May 9 and July 1. Honda workers will have
the choice of doing training or they can stay home and get paid anyway.
Both Toyota and Honda will keep their workers even at losses.
I was both impressed and surprised they could afford to do so.
Perhaps, it would be costly to re-hire and re-train new workforce, when
the problem of parts shortages are fixed… At the same time, it must be a
sensitive issue concerning employment in the region.
Sure, I was impressed by Toyota and Honda… but I don’t know of the status quo
of small businesses, which has been badly affected by the March 11 earthquake,
making parts for many auto-makers….