今年、日本では新型コロナの臨時給付金誤送金が話題になりました。カジノ事業者からの返金で誤送金のほぼ全額は回収済みで、今後の争点は「弁護士費用、調査費用、利息」の約510万円となっています。
個人的にはカジノ事業者からの返金は被告が“負けた”と主張しているので口座に滞留していたお金ではない、ということのはず。返金されたお金は法的にどういう扱いになるのだろう、と思ってはいます。もっとも、誰も突っ込まないので、きっとスルーするのがいいのでしょう。
日本では報じられていませんが、NBC4によるとアメリカ・オハイオ州にあるホンダのメアリーズビル工場で従業員へのボーナス過払いがあったようなんです。一人当たりの振込額は臨時給付金誤送金ほどではなかったようですが、総額にしたらもっと上回っているかもしれません。
従業員のボーナスというセンシティブな内容につき、ホンダとしてのコメントは「粛々と回収に務めます」に留まっているようです。そして、NBC4が匿名を条件に従業員の妻とコンタクトを取ることに成功したようです。正当な自由なくして過払いされた振込みは、アメリカでも返済義務があります。
そしてホンダが従業員に対して提示しているのは以下の通り:・一括で返す
・分割で返す
・今後の給与から天引き
最悪のシナリオとしては、ホンダが従業員を訴えることもできるそうです。取材に応じた従業員の妻の話だと、支給されたボーナスの約8%分を返さなければならないようです。200万円支給されたとして、16万円・・・。「自動車ローンの返済や住宅ローンの返済があるのにツラい」とコメントしていました。
「ボーナス支給額が多くない?」と指摘する従業員はいないでしょうし今後、労使関係に亀裂が入りかねない重大ミスですね・・・。