CarKingdom.jp(自動車王国)

自動車をメインに、気になる身の回りのネタを編集人独自の視点で斬る自動車王国。

Editor's Voice News Clip Report スクープ へぇ

アストンマーチン社のオーナーが乗っていたDB5コンバーチブル

投稿日:2022年6月22日 更新日:

アストンマーティンを語るうえで欠かせないのが、デイビッド・ブラウンです。アストンマーティンのモデル名に付く「DB」は、そもそもデイビッド・ブラウンが導入したものでデイビッドの「D」、ブラウンの「B」と頭文字をとったものです。

元々、アストンマーチンは1913年に「バムフォード・アンド・マーチン」として産声を上げました。そして1915年に製作された1号車が、イギリスのバッキンガムシャーの村「アストン・クリントン (Aston Clinton) 」で開催されたヒルクライムレースで成功を収めたことから、「アストンマーチン」のブランド名が誕生したんです。

その後、幾度と倒産し、やがてデイビッド・ブラウンがアストンマーチン社を買収します。しかも、買収のきっかけが“高級スポーツカーメーカー売りたし”という新聞広告だったとは、何回聞いても驚けます。そして、3万ポンドが提示されていたなか、デイビッド・ブラウンがオファーしたのは2万500ポンド。

後に、倒産したラゴンダ社も破産管財人から買収(建物以外全て)したのもデイビッド・ブラウンでした。目をつけたのはW.O.ベントレーが設計したラゴンダ社に帰属するエンジンでした。25万ポンドが提示されていたなか、無理を承知で5万2500ポンドをオファーし・・・、買えてしまったんです。

“買えたらラッキー”くらいの入札スタンスがとれるお金持ちって、こういう逸話が多いですよね。

もとい。

そんなデイビッド・ブラウンが自身の愛車として所有していた、DB5コンバーチブルが今、イギリスのニコラス・ミーという販売店にあります。新車時のオーダーシートにはバッチリ、デイビッド・ブラウンの文字が記載されています。

デイビッド・ブラウンが所有したのは3年で、複数のオーナーの手元を渡り歩いたのち、直近のオーナー(アストンマーチン・オーナーズクラブの元役員)が実に28年間保有していたんです。つまり、久しぶりに中古車市場にお目見えした、ということです。

走行距離9万マイルですが、写真を見る限り新車のような状態が保たれています。しかも、この手のクラシックカーとしては珍しい「12か月間保証付き」ですって。まぁ、115万ポンドもするから、万が一の修理代も販売店側は確保していますよね(笑)。

YouTubeで気になったのは「この車両の購入者を探しています」ではなく、「この車両の次の管理人を探しています」でした。歴史あるクルマはもはや買うのではなく、管理させて頂くってことですね。

いやぁ、それにしても美しい。ヨーロッパに拠点を構え、クラシックカー界隈で顔を売りたい、コネを作りたい、という人にはうってつけでしょうね。サクッと、コミュニティに入れることでしょう。

そういう意味では、ハイソサエティへのチケット、と解釈できなくもありません。

もっと写真を見るにはコチラ

googleアドセンス

googleアドセンス

-Editor's Voice, News Clip, Report, スクープ, へぇ
-, , , , , , , , , , , ,

執筆者:

関連記事

no image

イラクでの現実

アメリカ大統領選挙について、なぜ日本のメディアがここまで連日取り上げるのか? きっと、アメリカが大好きでしょうがないんでしょうね。 そんなアメリカによる、イラク支配が続いているって皆さん覚えていますか …

アストンマーティンの超コンパクトカー

絶対「サイグネット」って読むと思うんですよね、このCYGNET。 日本語表記では、「シグネット」が多いですけど・・・。 いやはや、大変身を遂げています。 このボディキット、絶対どっかの誰かが開発してま …

no image

iPadを車に搭載する方法がYouTubeに

ほう、見事にフィットしていますね、iPad。なぜに? 「山がそこにあるから」と同じ理屈でしょう(笑)。 とりあえず最新ガジェットであるiPadを、車に搭載してみたかったんでしょうね。 HDDカーナビっ …

ダッジブランド痛恨のミス?!

ダッジ ナイトロ せっかく日本上陸を間近にしているのに、ヤバイニュースが飛び込んできた。 クライスラーのパワートレイン担当責任者が、一部の従業員に宛てたQ&Aのメモが流出したのだ。 「CEOト …

三菱ランサーエボリューション廃止報道の続き

ジュネーブモーターショーで三菱自動車のグローバル・プロダクト・ディレクターを務める、 ガユ・ユーセギ氏がイギリスのAUTOCARの取材に答えたことが、ちょっとしたセンセーションを 巻き起こしています。 …

Facebook

アーカイブ

カテゴリー