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ブルネイ国王が所有していた、チゼータV16Tがアメリカに!

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ランボルギーニ・カウンタックやディアブロをデザインしたマルチェッロ・ガンディーニが手掛けた、チゼータV16T。ディアブロ用に描き上げたスケッチがベースで、当時ディアブロとして不採用とされたデザイン案がこのスタイリングだったと、クルマ好きの間では噂されているんです。

チゼータはアメリカでイタリアン・エキゾチックカーディーラーを営んでいたクラウディオ・ザンポッリ(元開発&・テスト担当)が、クルマ好きで知られる著名ミュージシャン、ジョルジオ・モロダーと創業。チゼータはクラウディオ・ザンポッリのイニシャルであるCとZをイタリア語読みしたもの。そして、当初、このクルマは「チゼータ・モロダーV16T」と呼ばれていましたし、プロトタイプはチゼータ・モロダーのバッジを有しているそうです(モロダーが所有)。

でも1990年、理由は定かではないのですがモロダーはチゼータ・モロダーから手を引くことに・・・。ランボルギーニの親会社はクライスラーだったから、政治的圧力がかかった・・・、とは考えすぎでしょうか?いずれによせ以後、チゼータ・モロダーからモロダーの名前は外されました。

そんなチゼータV16Tの6号車(シャシーナンバー101)が、アメリカのCURATEDというスーパーカー販売店のインスタグラムに掲載されていました。このディーラーいわく、全9台が生産されたそうですが・・・、日本では8台説が根強いですよね・・・。

当該車両、シンガポールのHONG SEHというエキゾチックカーディーラーが、ブルネイ国王のために発注したものですねぇ、これ。しかも、ジュネーブショーでお披露目された、そのもの、だそうです。プレスカーとしてちょっと使われ、走行距離は900㎞ほど。ブルネイ国王は・・・、シンガポールのディーラーで「保管」(という名の放置プレー)してきたようです。

自動車王国では以前、ニュージーランドで立ち上がったウェブサイトで当該車両が販売されていたことを取り上げています。過去記事はコチラ

HONG SEHのホームページにEXOTIC COLLECTIONというページが設けられているんですが、見覚えのあるブルネイ国王の車両がチラホラ。フェラーリ512スパイダーって、なんとフェラーリ社が手掛けたんですね、知りませんでした。

ピニンファリーナにベントレー・ターボR(?)をわざわざ2ドア・カブリオレに仕立てさせたものは「コンチネンタル」という名称だったんですね、知りませんでした。天然ガス田を持つブルネイ、本当に羨ましい・・・。三菱商事の社員はブルネイ国王からどのような接待をされるのか気になってきました(笑)。

もとい。

チゼータは1994年にイタリアで倒産した後、やがてクラウディオ・ザンポッリがチゼータ・モビリUSAを、ジョルジオ・モロダーがチゼータUSAをそれぞれアメリカで立ち上げ・・・。今でも、チゼータUSAはチゼータV16Tを受注生産受付中です。なお現在、チゼータ・モビリUSAのホームページはアーカイブのみで保存されているようです。

っで、チゼータUSAのホームページを覗いてみると・・・、シャシーナンバー101の販売をしていますねぇ。ご丁寧に価格らしきものも鉛筆で記されていますが、CURATEDが幾らで販売するのか見ものですね。

個人的には、チゼータUSAがリンクを飛ばしている、TIPOというロゴに注目しました・・・。これって、日本の自動車雑誌「TIPO」と同じロゴですよねぇ?

と思ってリンクをクリックすると、TIPO OILなる商品が・・・。あれ、右上に表示されているのって、日本の某自動車評論家と某レーシングドライバーですよねぇ?

JAPANESE PAGEクリックすると中国語のPDFが開かれるし・・・、なーんかハチャメチャ。

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