北朝鮮の金正日の葬儀の模様、ニュースでご覧になった方が多いことと思います。クルマ好きの自動車王国ユーザーなら、きっと金正日の棺を乗せたリンカーンに目を奪われたことでしょう。ただ、1953年から現在まで事実上、アメリカと北朝鮮は戦闘状態です。なら、なぜに1970年代とおぼしきリンカーンのリムジンが北朝鮮に?
そんな疑問にThe Detroit Bureauが答えてくれました。ロシア、中国などによるリンカーンのコピーという噂も出たのですが、やっぱりどこからどう見てもリンカーン。1970年代の、と記事では言われていますが、自動車王国の陰湿なまでのGoogle検索の結果、1976年式のリンカーン・コンチネンタル・セダンがベースであることが分かりました。
タウンカーはフロントグリルにちょっと出っ張りがあるんです。
この違いに気づくまでに・・・、結構時間がかかりました(笑)。しかも検索すればするほど、様々なフロントグリルがあって・・・。どうも、この年代のコンチネンタル・シリーズには、ロールスロイスもどきの”パルテノン神殿”グリルに交換されているものが多いようです。自由の国アメリカといえども、やっぱり大英帝国の名残に地位と名誉を求めるんでしょうか?
もとい。
The Detroit Bureauは元フォード・ジャパン社長(匿名)でリンカーン・コレクター・クラブ(どのオーナーズ・クラブかは不明)を取材し、おそらく日本から輸出されたものではないか、とのコメントをゲットしています。いくつかのフォード・ディーラーは北朝鮮への車両輸出にかかわっているとの噂はあった(!!)が明るみになったことはない、とも語っているようです。
まぁ、ディーラーから一度、販売され登録されたのちに輸出されればねぇ・・・。それにしても、35年前のクルマが現役として活躍できたのは凄いことですよね。どうやって部品を調達していたのか・・・、またまた気になってしまいます(笑)。
フォード・ディーラーで勤務の皆さん、噂話を盛り上げてください!
北朝鮮にとって最大の敵国としてアメリカを名指ししているのに、そんな国のクルマに革命的同志愛の最高の化身の棺を運ばせるって・・・、なーんか筋が通っていないような気もします。
Our View
The funeral of Kim Jong-il made a big story internationally, but we were just as interested in the classic cars that figured prominently in the procession. Of particular interest was a 1970s Lincoln limousine that carried the deceased leader’s casket… How the hell did it manage to sneak into North Korea?
TheDetroitBureau.com did some digging. They contacted the former head of Ford of Japan, who remained anonymous, to ask how the vehicle could have ended up in North Korean possession, and the answer could stem from a rogue dealer from Japan. Apparently, one or more Japanese Ford dealers was rumored to be shipping vehicles to North Korea, in spite of Japanese laws that forbid exports to the communist country.
Come to think of it, it’s bizarre how a deceased North Korean leader who absolutely detested America ends his final ride on an American car…