とりあえず日本一号車を狙った某ハンバーガーショップ経営者(故人)、62が納車されるまで57で我慢したVIP、リーズナブルな注文住宅で財を成した某設計、ウェディング・コーディネート会社で破竹の勢いで上場し最近はメディア露出控えめな某氏など・・・、買える人にしか買えない車だったマイバッハ・・・。
そんなマイバッハの販売がイマイチなのは、自動車王国をご覧の皆様におかれましては薄々お気づきのことと存じます。M・ベンツがアストンマーティンに生産を委託することで、”足手まとい”を解消という噂もありましたが・・・、結局は交渉決裂。アストンマーティンにとっては、いい話だと思ったんですけどねっ。”M・ベンツから得たい技術を得られない契約内容だったから?”なーんて勝手に妄想しています。
っで、アメリカのAUTOWEEKがすっぱ抜きました!M・ベンツ幹部社員が発言したものとして紹介しており公式発表ではないんですが、2013年初頭にマイバッハ・ブランドは消滅するようです。まぁ、「消滅」というか、後継車が作られることなく生産を終了する、というカタチかもしれません。と同時に、このニュースが流れた後、消費者のリアクション次第で物事は変わるかもしれない、と思っている次第です。
2013年初頭はM・ベンツSクラスのフルモデルチェンジ期で、同時にマイバッハ57や62に替わるグレードを投入する見込みなんだそうです。既存のショートホイールベース、ロングホイールベースに加え、「プルマン」が追加されるんですって。ふむ・・・。以前からドイツ本国ではあったような・・・。
<マイバッハ売上不調想像要因>
・たとえロングボディになってもM・ベンツ色が強すぎて、Sクラスとの差別化が不十分だった?
・新車時価格がベラボーに高く、買えたとしても「理由づけ」が不十分で手を出しにくかった?
・そもそも「マイバッハ」というブランドに対して、消費者は価値観を見いだせなかった?
・税務署が社用車として認めなかった?
いやぁ・・・、ブランドビジネスの「水商売っぷり」を感じさせる、歴史の一幕かもしれません。ロールスロイス(BMW)、ベントレー(VW)があれだけ好調なのに、マイバッハは不調だったようです。
今になって考えてみれば、ウルトラ・スーパーVIPだけを相手にしてきたロールスロイス、ベントレーはひん死の状態になって、BMWやVWの手に渡ったわけです。だからこそ、イギリス”統治”時代よりも”安い”モデルが投入されたんですよねっ。そこで投資で言うところの”逆張り”をしたのがマイバッハなのかもしれません。ライバルの「名門」がリーズナブルに攻めるなら・・・、って意気込みでしょうか?
同じく投資で言うところのポートフォーリオ理論からすれば、M・ベンツは「スマート」というシティコミューターを用意し、M・ベンツブランドではAクラス、Bクラスなどを投入し・・・、マイバッハはSクラスのフルオプションモデルよりも遥かに高く、と考えるのがMBA思考なのかもしれません。つくづく、ブランドビジネスの難しさを感じさせるニュースです。
Our View
Holy Glory… Autoweek is reporting that Maybach brand will end in 2013! Head over to their website for more detail!
マイバッハ・ブランドは2013年に消滅?!
投稿日:2011年11月26日 更新日:
執筆者:koganemushi