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MITが電池技術を根本から変えるみたいです

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日産リーフの話題なんですが日産がJAFと組んでガス欠ならぬ、電欠レスキュー隊を発足。
万が一、リーフの充電が切れてしまった場合、最寄りのディーラーまで走れるよう40km走行分、
充電をするんだそうです。JAFのディーゼルトラックが20分、発電機回してチャージします。
easy_being_green3.jpg
Photo:Jalopnik
うーん、エコの香りはしません・・・、するのはディーゼルの排気ガスの香りくらい?(笑)。
まぁ、日産リーフは電気自動車を作れるんですよ、という日産の技術力アピールですから、
目くじらをたてて「そこまでエコじゃない!」なんて言ってる場合でもありません。
最大の難関は蓄電能力、そしてコンセントから充電する、という方式です。そこに着目したのが
MIT(マサチューセッツ工科大学)の研究グループです。「セミソリッド・フロー・バッテリー」という
ものを開発したそうです。なんでも液体に電気エネルギーを保管させればどこでも、
コンセントがなくても、給電できるんですって。
MITbattery.jpg
試作品は出来上がっていて、あとは細かな実証実験ですね。ちなみにこの技術により、
バッテリーは大型化も小型化も、そして低価格化も容易だそうです。詳しい技術についてはコチラ
MITmembers.jpg
(from left to right) recent graduate Mihai Duduta ’10, Prof. W. Craig Carter,
graduate student Bryan Ho, and Prof. Yet-Ming Chiang. Photo:Dominick Reuter
っで、気になるのは研究者です。写真、右側に立っている、イェット・ミン・チャング教授。
ぬぁんと、A123システムを立ち上げた人物なんです!リチウムイオンバッテリーの最先端に
いる人物が、もう既にリチウムイオンバッテリーを超えるコンセプトに着手しているんです。
最先端素材のクリーンエネルギー活用、が研究テーマのようです。っで、
イェット・ミン・チャング教授とクレイグ・カーター教授、この技術のライセンスを昨年夏に
共同設立(正確にはA123システムズからスピンオフ)した「24Mテクノロジーズ」に供与。
もうひとつ気になることが・・・。イェット・ミン・チャング教授、MITでは「Kyocera Professor」
という肩書きなんです。はい、京セラがスポンサーしている教授なんです。
いいところに目をつけていますねぇ、京セラ。お元気様です!
ちなみにイェット・ミン・チャング教授、A123システムズ(NASDAQ: AMSC)のほか
アメリカン・スーパーコンダクター(NASDAQ: AMSC)、エントラ・ファーマスーティカルなどの
創業メンバーでもあります。そんな彼が現在、保有する特許は20件で、申請中のものは30件。
「研究者」という商売、成功すればデカイってことをプロモーションしないと、
これからの日本の技術者は育たないと思うなぁ・・・。

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