1989年、アメリカの音楽テレビ局(VH1:MTVみたいなもの)がキャンペーンを打ったそうです。
「歴代コルベット36台をプレゼント!」というダイナミックさは、アメリカならでは?
VH1の存在を知らしめる、ショック戦法です。当時の値段で60万ドル(現在の1億円程)相当。
キャンペーン登録には、日本でいうところのダイアルQ2を用いて1コールにつき1.49ドルが
TV局に支払われたそうです。初日に19万回の登録があり、結果的には総勢130回の応募が。
VH1がコルベットに支払った金額を、2週間足らずで回収したようです。
日本でもオープン懸賞の上限がなくなったんですから、こんなプロモーションあってもいいのに。
どうです、広告代理店の皆さん?自動車王国がお手伝いします!車探し、得意ですよぉ。
アメリカの誇りであるコルベット36台・・・、こんな状態になっていたんです。
嘆いたのはアメリカの人気コルベットサイト、デジタルコルベッツ。
なんでも当選者は、すぐに36台を売却したそうなんです。
というのもサイケデリックアートの先駆者、ピーター・マックスの手に渡っていたんです。
コルベット36台当選の話題を友人から聞いた晩、ピーター・マックスは夢を見たそうです。
以下、彼の言葉です・・・。
スタジアムでチアリーダーたちが取り囲む36台のコルベットがあって、
観客が”ピーター・マックスの車だぁ!!!”って叫んでいたんだ。
っで、当選者にコンタクトを取り、購入の算段をつけたそうです。
夢じゃなくて、ハイだったとしか思えません(笑)。
挙句の果てに元新聞社であったニューヨーク・ブルックリンのマンション地下に停め、放置プレイ。
2005年にニューヨークタイムスが取り上げて以来、話題になっていたようです。
そんな36台が忽然を姿を消し、デジタル・コルベッツがWEB2.0パワーを発揮。
ワシントンDCに保管(やっぱり放置?)されていることをユーザーが連携プレーで突き止め、
公開された写真がコレです。今後、ピーター・マックスは14台買い足し、
50台のセットにする予定だとか。ボディに彼の”アート”を施し、オークションで売却予定だそうです。
車のコンディション自体は劣悪でしょうから、アート作品として販売されるのでしょう・・・。
サイケな人の考えることは、謎です。
コルベット36台を腐らせたアーティスト
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執筆者:koganemushi