旧目黒区役所裏の、いわば一等地に、その数2500台。目黒区の駅周辺で撤去された自転車が、整然と並んでいる光景を見て、しんそこ腹の力が抜けてしもた。管理してるおじさんに聞いてみると、2ヶ月の保管期間中に、半分ほどは取りにくるのだという(ちょいホッ)。でも、半分は廃棄処分。
並んでいる自転車をよくよく見れば、けっこう同じような仕様が多い。列によっては、まったく同型の車種(というんだろうか)が5,6台並んでいた。きっと、一番安く買える”グレード”なんだな。取りに行く手間がかかるうえに保管料として現金3千円が取られるのだから、新車価格&使用期間と残存価値&手間&保管料とをてんびんにかければ、「ま、いっか」、と。
ほんまに、ええのん?これだって、すっごい環境破壊。それに、もったいない。土地も、人も。
結局、こういうことなんだな。万事が万事。妙な個人主義と拝金主義、それに大層な博愛主義と環境意識。そもそも、停めちゃいかんところへ乗っていくのも悪けりゃ、どうせそんなもんというマーケティングして作ってしまうのも悪い。十分な施設環境なしに都合よく公共機関を名乗るのも悪けりゃ、後始末に負われるだけってのも悪い。でも、その1つ1つに、しっかりと守るべき家族家庭が結びつくわけだから、がんじがらめだ。分かっちゃいるけどなあ、ってやつだ。
ねえ、そりゃ安い自転車だって、大量に放置されなきゃそんなに売れないわけだし、関わる人も潤わないわな。どうりで、街の自転車屋さんがつぶれないわけだ。
でもな。醜いものは、やっぱり醜いのよ。見てられない、こうゆうの。とはいえ、オレだって、BBに乗ると環境破壊だ。一瞬のね。結局、そういうことなんだなあ。
旨いもん食いてえ、ってのも同じか?!個人の生活を、どこまで抑制できるかってことが、今問われているということだ、結局。
先週末の西川君
・乗ったクルマ
フェラーリ365BB、レンジローバーVOGUE、ニューミニ(フツウに楽しいクルマになった!)
・書いたクルマ
日産キャシュカイ、ボルボC30、日産スカイライン、三菱デリカD5、日産フェアレディZ、ロールスロイスファントムEWBほか
・読んでた本
ゴッホは欺く、ヒートアイランド、チョンクォ龍の帝国
・旨かった~もの
大門・東亜飯店の小龍包(口の中の皮がべろべろ)
銀座・久兵衛本店の握り(当代の技のキレに感激)
西川流・鳥団子とキャベツの味噌コンソメ黒胡椒鍋