注目の試乗会は京都で開催された
レクサス試乗会のスタート地点は京都は南禅寺。新幹線で京都までゆく。大学生活を送った街だ。心がはやる。京都にいたるまでは、なぜか苦労した。そこいらへんの顛末記はまた後日!
南禅寺からGSに乗せてもらって比叡山のオーベルジュホテルへ。ロテル・ド・比叡。フレンチで割かし有名な場所なんだけど、昼食はビュッフェスタイルで15時までOKというし、ビュッフェはあまり好きじゃないし・・・。
先にクルマに乗ろう、っと。
真っ先に向かったのはSC430。イエローグリーンが鮮やかな試乗車に目をつけていた。欲しい色だからだ。
どうしてGSじゃなくSCからなの?って不思議に思われる方も多いと思う。これは相当に個人的な思い入れだけど、レクサスにふさわしいラインアップはGSでもISでもなく今はSCだと思っているから。だってさ、他の2台はやっぱりトヨタ臭が残っているじゃない??SCこそ、ホンマモンのレクサスだああ、って思うわけよ。
ところがどっこい。SCって、見た目は相当に洒落てて、未だに新鮮でいいんだけど、乗るとなんだか???だった。ソアラのときも相当にダメだったけど、足イジってちょっとマシになったかなという程度。だって、セルシオほどV8の力強さやスムースさを感じないし、何よりフロントサスの動きというかマナーが安っぽいし、フィーリングも古い。仕方ないのかな。乗ってて楽しいクルマじゃないことは確かだなあ。
ハタと気づいた。楽しいオープンカーに乗りたければロードスターを買えばいいわけで、SCの魅力はそんなことにないはずだ、と。
じゃ、魅力はいったい何かな?、っていろいろ試してみたんだけど、高速直安性はイマイチでしょう、街中の乗り心地だって古いでしょう、スタイルを鑑賞するっていってもソアラでしょう、あらら、あれだけ期待していたのにこのザマはないよな、って落胆しかけていたが!
ありましたよ、魅力。すっげー、いいとこ。他のツルシのクルマでは絶対に味わえないかもな世界。それは何かと言うと、オープンにして窓も下ろしてオーディオをフルボリュウムにして走るっていう、乗り方。
音楽は、できればクラシックの、かといってオーケストラとかじゃなく、楽器が3つ4つの、ちょいと静かでメローなやつがいい。ひとつひとつの楽器の音が聞こえて、胸にジンとくるような音樂。それをめいっぱいボリュウムあげて聞く。
するとドウダ!マークレビンソンから聞こえる音は、空が見えているにも関わらず、まるで室内にいるように澄んでいる。野外コンサートなんだけど、音は屋内風という理想のリスニングシチュエーション。これって、初体験かも。
風を感じながら、音楽で遮断された空間を味わって走る。そのために買っていいクルマだと思いましたね、SCは。
ちなみに、ランフラットとそうでないのとを乗り比べたけれど、SCに関しては、ランフラットの硬さなどは気にならなかった。シャシーが不出来なことが逆に幸いした??前よりは確実に良くなっていますけれどね。
なんやかんやとけなしてますが、ホントは欲しかったりする。クルマってカタチとか雰囲気命のとこってあるからかな。ソアラよりも一段といい雰囲気になったという点でも、レクサスにした甲斐があったというものかも。