南オーストラリア州で年末に提出されそうなのが、スーパーカー(高出力車両)オーナー向けのトレーニングと専用の免許証です。南オーストラリア州に限らず、オーストラリアは長年、速度超過やフーン(HOON:タイヤスモークをあげたり、定常円旋回させたり、いわゆる“暴走”行為全般)に対して、厳しい対応をしてきています。どれだけ厳しいかというと・・・、車両差し押さえ&廃車処分されます。
南オーストラリア州に提出される新法案ですが2年前、上の写真にあるランボルギーニ・ウラカンがコントロールを失い中華料理屋に突っ込んだ際、愛娘を亡くした両親による働きかけによるものだそうです。なお、ドライバーは裁判で運転中の不注意を認めましたが、過失致死については無罪になったそうです。
年末に提出される法律案ではスーパーカー(高出力車両) の
①オーナー向けのトレーニングと専用の免許証の交付
②トラクション・コントロールをOFFにすることを罰する、というものです。
過失致死傷の罰則規定を見直せばいいだけの話では、と思ってしまいますが、被害者家族の思いが世論を動かすのでしょう・・・。トレーニング必須+免許を交付する、という響きに納得もしやすいし。でもどことなく“商売っ気”を感じてしまいます。事故の可能性はスーパーカーに限らないと思うんですがね・・・。
一方、イギリスでは自転車をバイク、トラック、自動車同様、保険加入の強制と登録制度を導入しよう、という法案が今秋提出される見込みである旨が、運輸大臣によって発表されています。
現在、イギリスでは地球温暖化対策の一環として、徒歩や自転車の活用を推奨しているなか反発は強そうです。しかしながら、イギリスでは自転車の交通マナーの悪さが以前から指摘されており、馬車時代の法律が自転車に適用されることも問題視されているそうです。
なんでも重過失による自動車死亡事故では無期懲役刑が存在するものの、自転車では過失致死させても懲役最長2年なんですって。そして、自転車に対する罰則規定が馬車時代の名残りであるそうです。ということでの法律改正案なのですが・・・、ついでに登録(ナンバープレート装着)させ、保険も強制加入、ってところに“商売っ気”を感じてしまいます。
やむを得ないのでしょうかねぇ?日本も自転車の登録を義務付け自賠責の加入を強制、いずれ?