最近、トヨタ/レクサスではリコールが頻発していますねぇ。
リコール隠し疑惑から一転して積極的にリコールすることで訴訟リスク回避、
そしてトヨタ/レクサスブランドへの信頼回復を図っているのでしょう。
しっかし「エンジン部品に欠陥!」って見出し、車に詳しくない人には衝撃的でしょうねぇ。
それにしても大変ですよ、今回のは。
エンジンを降ろしてからじゃなきゃ作業できないものが、結構あるようですから・・・。
しかも一般的なディーラーにエンジン用のリフトなんて、1基くらいしかないのでは?
報道機関は各社、”温度差”をもちながら、バルブスプリング問題を取り上げていますねぇ。
一般的にはトヨタ/レクサスの発表どおり「バルブスプリングの材料中に微小異物があると
スプリングの強度が低下して折損することがあります。そのため、異音が発生して
エンジン不調となり、最悪の場合、走行中にエンジンが停止するおそれがあります」
と、報じています。
経済専門報道機関、Bloombergは「2007年からトヨタ側は問題を把握」と報じることで、
“リコール隠し”の可能性を匂わせています。まぁ2007年から苦情が入り、
2008年にはバルブスプリングを変更しているんで、そう受け止められ易いでしょう。
今回の問題とは関係ない、アメリカでのレクサスHS250hのリコールにも
あえて触れています(笑)。意図的にトヨタにダメージを与えるために、
とは考えにくいですが、センセーショナルに報道しているのかもしれません。
一方ロイターでは2009年から苦情が増加、と報道していますねぇ。
っで、面白いのはアメリカ・レクサスのプレスリリースです。
・今回の件での事故や負傷者は現在のところゼロ。
・バルブスプリングの破損によるエンジンストールの可能性は、0.2%と発表。
アメリカで話題になったのは、5000マイル(8000km)しか走行していない
レクサスGS460に起こったバルブスプリング破損の動画です。
保障期間中のものなのに、地元のディーラーでエンジンを開けて・・・、
そのまま日本に送り返せ、っていう指示はなかったんでしょうか?
実はボク、ディーラーによる内部告発の類だと睨んでいます(憶測ですけどねっ・・・)。
だからこそ、こんな動画がYouTubeにアップされているのかもしれませんよ。
もっと写真を見るにはコチラ
対策部品が2008年に投入され、それまでのバルブスプリングをリコールしなかったのは・・・、
病院の先生がよく言う「経過を見ましょう」と似てるような気がします。
そこにはコストの問題もあったでしょうし、ホントは整備入庫時に”症状”が出ている車両を、
こっそり直していこうと考えていたのかもしれません(憶測ですけどねっ・・・)。
某輸入スポーツカーメーカー、日本国内の正規ディーラーにはエンジントラブルの
原因追求をさせることなく、トラブったエンジンは本国に送り返させていましたよ。
しかも保証が切れているものに対しては、有償でのエンジン交換だったんですよねぇ。
それに比べるとトヨタによるリコール、真摯に対応していると感じますよっ。
ただ、依然として暴走問題の原因が判明していなかったり、
HS250hの燃料タンクのリコール問題についても追加報道がなかったり、
気になることはあります。
あっ、あと・・・、トヨタ/レクサスが使用していたバルブスプリング、
ほかの自動車メーカーに納入されていなかったのでしょうか?
トヨタ/レクサス・バルブスプリング問題に思ふ
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執筆者:koganemushi