去る8月5日、アメリカで落札された、1988年式M・ベンツ300CE 6.0AMGの金額を見て腰を抜かしそうになりました。最近の円安であることも影響して「76万1800ドル」は1億円強です。ん?1億円強??????
走行距離わずか1万9417マイル、アメリカのイリノイ州で生産された北米仕様AMGは合計13台で、そのうちの1台(300CEベースのものは5台が生産された)そうです。
っへ???
AMGって北米生産(M・ベンツ傘下に収まる以前)されていたことすら、恥ずかしながら存じ上げませんでした・・・。なお、北米生産されたAMGにワイドボディはなかったそうです。もっとも、生産というより「北米AMGにてカスタマイズが施された」と書いたほうが正確かもしれません。
6lエンジンの通称「ハンマー」自体、世界で約30台(どのニュースサイトも正確に言い切れていないのは・・・、確かな情報が存在しないのだと思われますw)。
オークションのコメント欄を眺めていたら、真偽のほどは不明ですが・・・、1993年に5000マイルの時点で同車を5万ドルで購入した、という人が書き込んでいました。
「午前5時、80年代後半のものと思しきサンダーバードとラホヤ(サンディエゴの高級住宅地)でレースしたことが忘れられない。しっかり着いて行ったけど、スピードメーターは190mphを指していた。ガソリンスタンドで一緒になったサンダーバードのボンネットにはツインターボが収まっていて、後にHOT ROD誌の表紙を飾っていたよ」と記しています。そんなクルマに300CE 6.0ハンマーは着いていけた、ということですね。
それにしても・・・、落札者はどこを“評価”して、この落札価格に達したんでしょうね?レアな北米生産モデルであること?走行距離の少なさ?ちょっと自動車王国には謎です。
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去る、8月12日、これまた腰を抜かす落札価格が飛び込んできました。1987年式サーブ900ターボカブリオレが14万5000ドル(1900万円強)で落札されたんです。1900万円ですよ???
走行距離わずか246マイル、5速MTを搭載している、オークション出品前にガソリンタンク清掃、ヘッドガスケット交換、サーモスタット交換、燃料ポンプ交換などのメンテナンスが施された、とはいえ・・・、 信じがたい落札価格です。
なんでも落札者、奥さんとの初デートが出品車両と同じ仕様のサーブ900ターボカブリオレだったんですって。これからは結婚記念日に必ず、このクルマでデートする、ともコメントしています。
ただ気になるのは「嫁さんは8万ドルまでは入札OKしてくれた」ってコメントしているところです(笑)。6万5000ドルの予算オーバーですが、落札者にとってはタイムマシンを手に入れたも同然。いやはや、ほっこりしますねぇ。
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この手のオークション、もはや相場は関係なく、入札額も関係なく、純粋に「欲しいか否か」で、落札されていくようですね。これらの高額落札によって、中古車相場に影響を及ぼさなければいいのですが・・・。