CarKingdom.jp(自動車王国)

自動車をメインに、気になる身の回りのネタを編集人独自の視点で斬る自動車王国。

Editor's Voice

乗ったぜ!チンチン!!チンクェント!!!

投稿日:2007年7月9日 更新日:

7月4日、夜10時半。トリノの街中が大興奮です!ついに、新しいフィアット500が町を走り始めました。イタリア中が大盛り上がりでしたが、やっぱりお膝元トリノは別格の盛況ぶり。トリネーゼが熱い視線を注ぎまくる中、新しいチンクェチェントに早速、乗ってみました。
新型チンクェチェントがポー川の上空を舞うと、7000人以上の観客が一斉に盛大な拍手で誕生を祝います。グランドスタンドの目の前で、何千発もの花火が打ち上げられ、人々は熱狂の渦へ。その夜はノッテ・ビアンカ、朝までみんな大騒ぎ・・・。
ポー川を舞う新型500

翌朝。イベントの興奮をひきずったまま、オリンピックスタジアムで開催される発表試乗会へ。カンファレンスには世界中から1000人のジャーナリストが集まって、フィアットブランドの若きカポ=ボス、デ・メオの自信満々のプレゼンテーションに聞き入ります。チンクェチェントは新しいフィアットの象徴だ!
フィアットブランド社長の、ルカ・デ・メオ

シャシーがどうの、剛性がどうの、パフォーマンスがどうの、といったお決まりの解説なんてありません。フィアットアウトのビッグボス、マルキオンネが子供達とクルマの今と未来について語り合うビデオが流され、会場のジャーナリストから携帯電話のSMSで送られたメッセージが次から次へとメインスクリーンに映し出されます。
スタジアム内でスタンバイする試乗車

値段は、10500〜14500ユーロ。1.2Lと1.4Lのガソリンエンジン+1.3Lマルチジェットディーゼルエンジンが用意され、ガソリンエンジンにはMTの他デュアロジックも。ちなみに、日本ではまず、今秋の東京モーターショーでお披露目され、年明け早々には走り出す予定です。最初に導入されるのは、1.2のデュアロジック。そのあと、1.4やMT仕様だとか。
2と1.4のMTに乗ってみました。素直な感想を言うと、ベースのパンダ同様に、よくできたコンパクトカー、でしたね。BMWミニほど乗って個性があるわけじゃないけれど、その分フツーに扱えたというか。パンダの良いところがスポイルされていなかったので、まずはひと安心。
パンダより、いくらか静かな感じ。乗り心地も、15インチ、16インチ両仕様ともにはっきりとソフトで、最初はビミョーな心地だったのがだんだんと馴染んでいきます。石畳もへっちゃら。
とにかく乗ってフツーだから万人向け

町中を気軽に流すなら、1.4です。グラプンのエンジンですね。100HP。低速トルクがちゃんとあるから、割とずぼらに運転できる。1.2も性能的には十分なんですが、ギアを常に適切に選んで走らなきゃいけない。MT好きにはたまらんでしょうけれど。
それにしても驚くのは、トリノ人のクルマ好きっぷり。どこへ停めても、あっという間に黒山の人だかり。しかも、じっと見るだけじゃすまないんです。こっちが撮影中だろうが何だろうがおかまいなしに、ドアを開けて、中に座って、あれこれ弄り回して、おまけにボンネットもトランクも開けて、総チェック。んもう、ディーラーじゃないんだから!
どこへ行ってもこのとおりの人気者!

みんな、チンクが大好き、クルマが大好き、なんですね。何だかうらやましかったなあ。
ヨーロッパ中から集まった昔の500たち

googleアドセンス

googleアドセンス

-Editor's Voice

執筆者:


comment

関連記事

no image

ナラシ2 逗子へ、前橋へ

朝から逗子マリーナへ。イタリアのボートメーカー、フェレッティとアストンマーティンのコラボレーション試乗会。オレンジ色のV8ヴァンテージN400にしびれた。ホイールはクロームじゃない方がいいな。でも、オ …

no image

けったいやけどすっごいヤツが、やってきた!

シトロエン高輪にて、本日納車(実際には高輪のショールームで説明してもらって、有明まで取りに行った)。シトロエンC6。むちゃくちゃ評判いいですな、これ。雑誌なんかでもようとりあげられてるし。ボクは一昨年 …

no image

968とS2000 その2

968が本命ではあるのですが、S2000もほしい。 時が経つにつれ、本ばかりが増えていきます。 でも2台分は懐に辛いね。 ところで、いつの間にかPorsche 968 Cabではなく、 Porsche …

no image

俺たちのミッレミリアPART13

バルセロナを少しこえたあたりで運転を交代した私は、懐具合の寂しさとは裏腹に、快調にセアトアルテアを飛ばしていた。当たり前だがゴルフのようなクルマで、思いのほか真っ当な走りをみせてくれる。私は130~1 …

車庫事情 続き

先日に続き、ガレージの話題。 アメリカで生活していた時から憧れていて、ガレージの扉の開き方にこだわっている。シャッターで上の方でくるくる巻かれる商店街みたいなタイプでなく、扉全面が中世の城のように上に …

Facebook

アーカイブ

カテゴリー

S