この写真を見て「ピンツガウアーじゃん!」と言える人は相当な通ですね。
恥ずかしながら・・・、ボクは初めてお目にかかりました。
なんとなくM・ベンツGクラスっぽいドアだなぁ、と感じた次第です。
ピンツガウアーという車・・・、只者ではありません。写真のものは4WDですが、6WDも
フツーに存在するそうです。っで、誰が何のために作ったのか、ですって?
「シュタイヤー・ダイムラー・プフ」が製造していた、軍用メインの多目的装甲車なんです。
ごっついドライブシャフトを見れば、なんとなく頷けることでしょう。
この会社、M・ベンツGクラスの製造を手がける会社でもありますっ。
第一印象って・・・、意外に当たるもんですね(笑)。
1969年にプロトタイプが登場し、1971年に生産を開始したそうです。
軍用車として採用している国はオーストリア、スイス、イギリス、サウジアラビア、タイ、
アルバニア、オリビアなど。タフなだけでなく、整備性に富んでいることで有名なんですって。
牽引能力は舗装路で5トン、オフロードで1.5トン。満タン時の航続距離は400kmで、
オプションの125lタンクで700kmだそうです。
チョロっと乗せてもらった、ピンツガウアーはディーゼルターボ+4速ATでしたので後期型です。
恐らく90年代でしょうか?排気量、すいません分かりません。速い・・・、わけありません。
オフロードをガンガンどこまでも走るための車ですから。4輪独立懸架式サスペンション、
もうオフロードでは威力を発揮しそうな雰囲気たっぷりでした。
2000年にピンツガウアーの権利は、シュタイヤー・ダイムラー・プフを買収したマグナ社に
よってオートモーティブ・テクニック社(イギリス)へ売却。2005年にスチュワート&
スティーブンソン・サービス社(イギリス)、2006年にアーマー・ホールディングスの
子会社になり、2007年にはアーマー・ホールディングスがBAE社(イギリスの戦闘機メーカー)に
買収された、という複雑な流れになっています。ピンツガウアーの後継車開発はイギリスで
行われ、南アフリカにあるBAE社の子会社、ベノーニ社(南アフリカ)での生産を検討した
ようですが、実現には至っていません。
この車、映画「マイティソー」に登場しましたね。
映画に登場した車ばかりを収めた、那須のPSガレージで展示されるかもしれません。
なんせ、那須のPSガレージを取材した際、駐車場で出会した車ですから。
Our View
This was my first encounter with Pinzgauer.
I never knew of this car before but immediately fell in love.
Here are some photos. Enjoy!
ピンツガウアーに初めてお目にかかりました!
投稿日:
執筆者:koganemushi