theottleという名称のインスタグラム・アカウントが今、話題になっています。作品が投稿されたのは3週間前ですが、今になって世界中の自動車メディアが食らいつきました。
なんとボルボXC90をベースにフォトショップしたようです。どうせなら内装も手掛けて欲しかった、とは要求しすぎでしょうか?(笑)
ちょっと気になったので、「高級車」メーカーの有価証券報告書を引っ張り出して昨年の販売(もしくは生産)実績を確認してみました。
【ロールスロイス】
まずは泣く子も黙る、ロールスロイスです。数字を見て、仰天しました。昨年、最も顧客にデリバリーされたロールスロイス車は同社唯一のSUV、「カリナン」で実に43.3%を占めていました。
【ベントレー】
昨年、最も生産されたベントレーは、同社唯一のSUV「ベンテイガ」で実に39.5%という割合を占めていました。
【ランボルギーニ】
昨年、最も売れたランボルギーニ車は同社唯一のSUVである「ウラカン」で、その割合は実に63.1%!さすがに半分以上がSUVならば・・・、もう「SUVメーカー」と呼んだほうがいいのでは、なーんて思ってしまうような数字でした。
【ポルシェ】
いち早く、高級SUV市場に打って出たポルシェは、というと最多販売モデルが「カイエン」、続いて「マカン」。カイエンは実用性、マカンはライフスタイル、が売りのようですが・・・、まぁ、SUVっちゃー、SUVですよね。2モデルが占める割合は、54.8%!
なお、ポルシェが初めて作ったオフローダーは「タイプ597」です。総生産台数はプロトタイプ含め71台。
【アストンマーティン】
この表、ちょっと難しく、SUVにはDBXのみならず“ラピードAMRのようなモデルも含む”と注意書きがありました。いずれにせよ、有価証券報告書に「DBXは販売台数の20%を達成」という文言がありました。来年はもっと凄い数字になるんでしょう。
そういえば、M・ベンツも最近ではGLSにマイバッハを追加したなぁ、と思いデータを漁ってみたのですが・・・、同社のディスクロージャーの姿勢に違和感を覚えた次第です(笑)。
分かりやすい表は特に用意しておらず・・・、文字だけ・・・。
なんか癪に障ったので・・・、EXCELに落とし込んでみました。
EXCELに落とし込んだところで、細かい販売台数は明らかにされていません(笑)。SクラスとAMG車とマイバッハはひとつのカテゴリーとして捉えるんですね・・・。
もっとも、M・ベンツが公式に販売内訳にしたグラフはありましたけど、それによると49%がSUVなんですって。
なんとなく“肌感”でSUVが人気なのは分かっていましたが、あらためて数字で見るといかがでしょう?スポーツカー/スーパーカー/高級車メーカーでここまでSUVが浸透していたとは・・・、驚嘆です。
フェラーリがいよいよ予約受付を開始したSUV「プロサングエ」もバカ売れするんでしょうねぇ・・・。
トヨタ・センチュリーSUV、もし投入されたら売れそうな予感しかしません。そもそも、ランドクルーザー/レクサスLXという名車があるので、ベース車に困ることはありません。あとはセンチュリーならではの世界観を内装に反映して・・・、って言うのは簡単ですが、価格設定が難しいですよね。
そして毎年、東京オートサロンで卒業制作を展示する日本自動車大学校(NATS)の生徒たちが作ってしまいそうな気がしてなりません。