アメリカでは「Adopt a highway」というプログラムがあるんです。直訳すると「ハイウェイを養子縁組」って感じだと思います。周辺住民グループがハイウェイをボランティアで清掃しキレイに保つかわりに、そのグループの標識を設置することができるんです。
(写真:Wikipedia)
ジョージア州で問題になったのは・・・、KKK(クー・クラックス・クラン)からの申請です。ご存じの通りKKKの基本的な思想は「北方人種主義」で、いわば人種差別組織と解釈しても差し支えありません。一般的には非道徳な主義・主張かもしれませんが・・・、どんな内容であろうと表現の自由は他人に迷惑(法を犯さない)をかけないかぎり、誰しもに認められているのが建前。ましてや自由の国、アメリカですから、この問題はナーバスです。(大阪市職員のタトゥ調査なんて、アメリカでやったらエラいことになったのでは?)
(写真:Wikipedia)
結果としてジョージア州はKKKによる申請を否決。
・周辺道路の制限速度が65マイルと高めで清掃活動が危険
・KKKの歴史的背景から市民の間に不安を招く恐れがある
・標識に驚くドライバーが出て危険を招く恐れがある
というのが主な否決理由です。
もちろん、KKKは納得しませんし、表現の自由で法廷闘争を繰り広げる流れになったようです。専門家はジョージア州に勝ち目はない、と話しているようで・・・、「表現の自由」の難しさを改めて認識させてくれる事案です。
引き続きフォローしてみます。
Our View
In America, there is this thing called “Adopt a highway” to encourage volunteers to keep a section of a highway free from litter. In exchange for regular litter removal, an organization is allowed to have its name posted on a sign in the section of the highways they maintain.
An application was made by… Ku Klux Klan in Georgia. The Georgia Department of Transportation announced on Tuesday that it would not allow the Ku Klux Klan (KKK) to participate in the state’s Adopt-A-Highway program. In return, Klan group has said it would take legal action and the American Civil Liberties Union has acknowledged receiving a “request for assistance” in the case.
How far will “freedom of speech” be provided…
「表現の自由」と「差別団体」の狭間・・・
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執筆者:koganemushi