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アルファ159は世界基準に接近

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大きくなって静かになって大人向け

ずいぶん、大きくなりました。大人気を博した156シリーズの後継ですな。今から思うと156ってやっぱりいい形しているよね。大きさも日本ではちょうどよくて。改めて乗ると、そこかしこが古いけど、そんなところもすでにエンスーの領域かも。


156ファンにしてみれば、でっかくなった159は許せん!というか、156の方がいいから買い換えずにすんでよかった、になるのでしょうか。そういうもんだろうね、ファン心理って。
今さらあれこれ行っても仕方ないですね。このサイズ、世界市場で望まれる大きさであることは間違いなく、プジョー407やBMW3シリーズは既にこの域に達していますから。ホイールベースなんか、いっこ上のアルファ166並みです。要するに、この大きさでないともうショーバイできないんですな。
知ってました? 156のあのサイズ感と乗り味、積極的に好きだったの日本人(とスペイン人とフランス人の一部)ぐらいだった、ってこと。イタリア人もとうの昔に見放して、アウディとかビーエムにはしってたんですから。
159をどっさりドイツとかイギリスで売って、ブレラもいっぱい売って、そしてアルファロメオはすっごいスポーツカーをまた作る、と。そういう青写真をボクは勝手に描いてます。アルファファンとしてね。
日本仕様は2.2JTSと3.2JTS。いずれも6MTしか用意されていないのが、残念。もっともボクのようにMTを厭わないイタ車好きには大歓迎ですけれど。ちなみに2ペダルモデル、ちょい遅れ気味で秋以降になりそうなんだとか。困るのは販売店かな。
最初に上陸した直4モデルに試乗してみました。エンジンは新型。ブロックはGM製オールアルミで最新式のもの。それにフィアットが開発した直墳ストイキのヘッドをアルファロメオ流に装着・・・。ややこしいなあ。
要するに、一時期ひっついたGMとのコラボがそこかしこに残っているモデルというわけです。車台はGMグループが利用を断念しちゃった共同開発のプレミアムプラットホームだし。ちなみにV6のブロックもGM製。
以前、海外試乗会がミュンヘンであって、そこで乗っていますから、およそ8ヶ月ぶりの再会。日本の空気の中で見ると、また違う感じがするもんです。ちょっとでかいな、やっぱり。けれど、かっこいいと思うのは贔屓目かしら。真横から見ると、典型的なイタリアンカーだよ。フェラーリF355なんかと同じデザイン文法ですから。
大きくなっただけあって、室内は広い! それがアルファらしいかどうかは別にして、いかにも快適そうな雰囲気だし、何より装備が充実しているのに驚き!電動格納式ミラーまであります。
とにかく、乗って驚くのは、これがホンマにアルファですか、っていうほど静かで振動がないこと。そんなん今のクルマ当たり前やん、て言われそうですが、そこができてなかったのがアルファロメオの長所であり欠点でもあったわけですから。
乗って楽しいか。ボクは楽しめましたよ。回すといいエンジンですし。ハンドリングだって、相変わらずアルファ節が効いてますしね。ただ、静かになった分、妙に落ち着いているから、ハラハラはしませんね。挑発してこないというか。すっかりオトナになったわけですよ、アルファロメオも。小僧からちょいワルオヤジへ。たぶんジローラモさんもそう仰るんじゃないか、と。

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