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フルモデルチェンジしたザフィーラ

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ドイツ製3列シートワゴンの実力

ザフィーラといえば、ヨーロッパ車初のコンパクト7シーターミニバン。99年に本国デビューを果たした初代モデルは、その”ミニバンらしからぬ”走りの確かさ、スポーティさが評判で、欧州市場を中心に140万台も販売された人気モデルです。


日本では、途中で投入されたスバルトラヴィックの方が馴染みあるかもしれませんね。
2代目は、ドイツ車らしい走り味の現行アストラのメカニズムをベースに仕立てられています。評価の高かったフレックス7シーティングシステムをさらに進化させて採用し、実用性は十分。機能的にみても、国産ミニバンに随分と近づいてきました。
スタイルは、最新のオペルルックスです。昔から空力に強いブランドですが、今回もCd値0.31とコルベット並の空力デザイン。ボディサイズは例に漏れず、フルモデルチェンジとあって一回り大きくなっています。当然、室内、ラゲッジルームが広くなっているのですが、3列目シートは、前よりマシとはいえ、やっぱり狭いかな。大人はしんどい。でもドアの開口部が広くなってのは、嬉しいですね。
エンジンは2.2L直4DOHCの直墳タイプのみ。欧州では当然ディーゼル+MTが主役ですから、ガソリンエンジンと4ATが平々凡々なのは仕方なし、です。ま、旧型が1.8Lだったのに比べると、性能アップは間違いないですが。
グレードは2種類。CDとスポーツで、いずれも旧型同相当グレードより安くなりました。2.2Lになって、装備が充実して、大きくなって、安くなった。2代目ザフィーラのポイントです。
実にかっちりとした、節度感の高い乗り味は、最近のオペル車に特有のもの。まじめなドイツ車、とでも言いましょうか。刺激的じゃないけれど、長くつきあえそうな安心感に満ちている。ちょっと硬めの乗り心地や、ハンドルから伝わってくる一本気な調子は、古い欧州車ファンの期待にも十分こたえてくれるものです。国産車から乗り換えると、”お、これがヨーロッパ車なんだね”と即座に思えることでしょう。
スポーツグレードには、すでにアストラでもお馴染みの、電子制御連続ダンピングコントロール付きのIDSプラスシャシーを採用しています。さらに、スポーツモードにすれば、サスの減衰を高め、電動油圧パワステの特性もクイックにするなど、ミニバンでありながらちょっとしたスポーツカー気分も味わえる仕掛けもなかなか。マニアックですけど。
コンパクトミニバン初の、ハンドル連動型ヘッドランプも、オプションで用意されています。

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