「スズキ」と聞いて何をイメージしますか?バイク、小型車、インド、ハンガリー、中国、ワイン事業、フォルクスワーゲンとの提携解消、鈴木会長、まぁ人それぞれ色々あるでしょう。でも総じて、ポジティンブなイメージですよね?特にメディアの報道では海外進出を積極的にこなし現地生産へのシフトが上手い、といった流れでまとめられることが多いように感じます。
自動車王国ではスズキの4輪北米事業がしばらく気になっています。というのも日本のメディアが報じることとは裏腹に、かなり深刻な販売不振に見舞われているからです。Automotive Newsが報じた内容はかなりシビアです。
2年前、自動車王国が取り上げた時点では北米ディーラーネットワークは300ほど。それが現在では246へと減少しています。そのうち150のディーラーでは月販5台、もしくはそれ以下、という状況なんですって。ネガティブな情報としてはデトロイト、ロサンジェルスのモーターショーを辞退、J.Dパワーとの顧客満足度調査の契約打ち切り、ソーシャルメディア(Twitter, Facebook)での情報発信停止、2009年からテレビCMゼロ、北米での商品プランニング・マーケティング役員不在・・・、などが指摘されています。
(Automotive Newsより)
っで、昨年の北米販売総数は2万6618台ですからねぇ・・・。2007年には10万台以上の販売を誇っていましたから、現状はハッキリ言ってボロボロです。
(Automotive Newsより)
日本では不思議なほど報じられません。スズキのIRページを見ると・・・。
「海外売上高については、円高の影響に加え、インドのマルチスズキ社での販売減もあり、アジア、欧州、北米などで前年同期を下回りました。その結果、四輪車 事業の売上高は1兆5,742億円と前年同期に比べ1,337億円(7.8%)減少しました。営業利益についても858億円と前年同期に比べ86億円 (9.1%)減少しております」
これだけでは北米における深刻な事業不振を読み取るのは、難しいかもしれません。KIZASHIの投入、スズキの明るい未来への「兆し」ならイイんですけどね・・・。
Our View
While the newspaper doesn’t go as far as suggesting that Suzuki is not long for the American market, Automotive News has compiled a depressingly long list of signs that the company is on its last legs here.
Among the many signs that Suzuki is hurting, the most damning might be what’s happening with its dealer body. The report says the brand dropped 32 stores last year, roughly 12 percent, and that it is down to 246 total dealerships in the States. But of those, 150 sell five or fewer cars per month.
Other signs of distress include sluggish sales so far this year, not exhibiting at the most recent Detroit and Los Angeles auto shows, cutting off their deal for J.D. Power customer satisfaction data, and a lack of marketing leadership or initiative, suspended social media activity on Twitter and Facebook two months ago, no national TV commercials have aired since 2009.
Kizashi, in Japanese, means “something great is coming”, “omen”, “sign”, or “warning”. Hopefully, Suzuki is warning itself…
スズキの4輪北米事業は危機的状況?!
投稿日:2012年4月17日 更新日:
執筆者:koganemushi