トヨタ・ヤリス(日本名ヴィッツ)ハイブリッドがフランスで生産される、とロイターが報じました。
これについては、昨年ごろからちらほら噂になっていて、「トヨタ」「ヤリス」「ハイブリッド」で
Google検索すると、色々な記事がヒットします。
正式発表っぽかったのは、9月6日付けの中部経済新聞の紙面かもしれません。
たった2行の記事でしたが、なんせ株主はトヨタグループばかり(笑)。
ヘタな憶測記事を飛ばすわけにもいかないでしょう。
ホンダがパリサロンでジャズ(日本名フィット)ハイブリッドを披露する前に軽い宣戦布告?
ヨーロッパで苦戦しているハイブリッド、本腰入れて参入しまっせ、という話だとも思います。
そのほかCO2排出量削減、ハイブリッド車の大量投入による部品コストの削減、
ヨーロッパで生産・販売することで為替差損リスクのヘッジ、などなどが理由でしょうね。
「円高だから」という理由だけでなく、既に自動車メーカーの海外進出は進んでいます。
現地生産で雇用を生み、「貿易摩擦」、「反日感情」、「政治」に対策しているんだと思います。
まぁ、企業論理としてはぶっちゃけ地産地消が一番、効率的なのは事実でしょう。
コカコーラを見れば明らかです。
しかも、ハイブリッド車って日本だけで生産しているわけではありません。
カムリ・ハイブリッド(日本未導入)はアメリカ、タイ、オーストラリアで生産されていますし、
プリウスは中国でも生産されています。トヨタのホームページにちゃんと出ています。
この手のニュースが出ると、円高によって海外への生産拠点移行は避けられず、
産業の空洞化が起こる、なんて経済評論家の先生方は”煽る”でしょう・・・。
そして、政府や日銀の円高無策を糾弾するんです。
日本がメイン市場の楽天の英語化には疑問を感じますけど、
海外がメイン市場の自動車メーカーの海外進出(生産)は何ら疑問を感じません。
これを前提に政治家先生方には議論して欲しいですよね。
農業なのか、技術力なのか、はたまたサービス業なのか・・・。
単に雇用育成って言われたって、何で雇用を生み出すの??、って思いますもん。
アメリカは一時的に国勢調査員の増員で、フランスは街の清掃員を増やして失業率削減です。
長期的ビジョンで雇用育成を考えないと、国家運営って終わってしまうと感じます。
ヴィッツ・ハイブリッドのフランス生産に思ふ
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執筆者:koganemushi