アメリカで1996年式のフェラーリF50を巡って裁判がひらかれるんですって。まぁ、残念ながら高額での取引が見込まれるスーパーカーの盗難事件は特段、珍しい犯罪ではありません。しかし、色々、疑問がわいてくるのが今回の事件です。
1.2003年2月、イタリアでパオロ・プロヴェンチさんが父親、弟と共同で当該F50を26万ユーロで購入←書類あり
2.所有して約1か月後、イモラのドンテッロホテル駐車場で盗難に遭う。被害届は提出済みながら、保険金は支払われず←は?“ちゃんと”盗難されているのに保険金支払い拒否?
3.バッファローニュースによると数年前、プロヴェンチさん宛てに日本人から被害届を取り下げるよう電話があった。←は?このF50は日本に居たの?
4.2019年9月、カナダでCAR Leasing社によって販売されていた当該F50はアメリカ・フロリダ州在住のモハメッド・アラサルスさんがオンラインで購入し、自身のスーパーカー・コレクションの持ち株会社である「IKONICK COLLECTION社(カナダ・アルバータ)」名義で登録←オンライン購入って凄いけど・・・、超絶富裕層なら買っても不思議ではないですね・・・143万5000ドルであっても・・・
5.2019年12月、カナダからフロリダに輸送中、アメリカ合衆国税関・国境警備局がVINナンバーのプレートに怪しいタールの付着を確認。フェラーリ社と全米保険犯罪局への問い合わせでイタリアでの盗難届を確認、そして一時保管中←は?盗難車なのにVINナンバー偽造の類無し?にもかかわらず日本から輸出できて、カナダに輸入できて、登録まで出来たの?
そもそも盗難車なのにVINナンバーを偽造していない、という時点でツメが甘すぎやしませんかね?あと・・・、最近のクルマは搭載しているECUを書き換えないといけませんよね? いやはやミステリアス・・・。あまりにミステリアスだから裁判書類まで漁ってみましたよ・・・。
当該F50のVINナンバーは「ZFFTA46B000105810」とのこと。どなたかご存じですか???ついでにモハメッド・アルサルスさんフロリダでのお住まいも判明しました。 よほどのお住まいらしく・・・、ストリートビューは出てきません(笑)。
そして自動車王国を困惑させるのは、IKONICK COLLECTIONです。フロリダには「IKONICK: THE COLLECTION」というヘッジファンド・マネージャー、バリル・スコリニックさんが運営する個人ミュージアム/ブローカーがあるんです・・・。無関係ですかね?
そんなこんなでモハメッド・アルサルッシさんとは誰や、と思い「Mohammed Alsaloussi」をGoogle画像検索すると・・・、なんかどえりゃー美人と映った写真ばかり出てきます。彼女の名前はシェイマ・スバシュという元モデル/TVタレント/2008ミス・トルコ出場者/インフルエンサー、だそうです。YouTuberでもあったのですが、元カレとの動画が多く今では更新されていませんね(笑)。
そしてトルコの芸能記事によるとモハメッド・アルサルスさんは「アメリカ在住エジプト人投資家」という紹介をされています。それだけでなく、モハメッド・アルサルッシさんとバリル・スコリニックさんが仲良く映っている写真も発見しました・・・。ということはIKONICK:THE COLLCTIONと無関係でもなさそうですよね・・・、きっと。
信ぴょう性がイマイチなWikipediaではモハメッド・アルサルスさんと思しき名前が確認できます。総資産19億ドルでエジプト出身・アメリカ在住であることが記載されていますが、ソースになっていそうなFORBESのビリオネアリストでは名前が確認できかせん・・・。またまた謎めいてきます・・・。
アルサルスさんの名前だけで検索してみると、自身の自宅所有のための会社と思しき名称のほか色々出てはきますね。
自分の名前をここまで出す富裕層も珍しいですね、フツウなら代理人をたてそうなものなのに・・・。あー、段々、話が逸れて参りました。
自動車王国では引き続き、この裁判をフォローしていこうと思います。っで、肝心要の裁判内容を記述していませんでしたね(笑)。アメリカ検察側がイタリアのパオロ・プロヴェンチさん 、フロリダの モハメッド・アルサルスさんを相手に「どっちが真の所有者か確認してくれぇ」という内容です。
争点は「善意の第三者」ですね。
いやぁ、しかし、電話した日本人は誰なんだろう?そして、このVINナンバー
「ZFFTA46B000105810」 のF50を日本で見かけたことがある方は是非ご一報ください(笑)。